あまちゃん最終回 いよいよ「あまロス」時代に突入

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nhkテレビ小説「あまちゃん」が9月28日で放送が終わってしまい、「あまロス」の時間が始まりました。

「あまちゃん」は史上最高の朝ドラ!? なんてったって「テレビ的」なのだ(水島宏明) – 個人 – Yahoo!ニュース

特にネタバレがあるわけでも無いですが、個人的な感想としてはもう少し余韻に浸りたいし続編があればとても嬉しいのですが「ドラマ作品としてはここで完結」と言う形で良いと思っています。潮騒のメモリーの歌詞があまちゃんのメインストーリーだったとするならば「3代前からマーメイド」の初代である夏ばっぱが引退を決めた事で世代交代が行われ春子、アキ達の世代に移ると言うひと区切りのタイミングが最終回と受け取ったからです。

そうはいっても登場人物の天野家には「夏」、「春」、「秋」はあっても、「冬」が無いので次があるならこのあたりからなのでしょうかね・・・。

などと思いながら、NHKのサイトで公開されている「制作のお知らせ」を改めて読み返してみてみると番組企画の意図は視聴者にもしっかり伝わり、想定以上に反響を生む事が出来た作品に育ったと感じます。

平成25年度前期 朝ドラ「あまちゃん」制作のお知らせ

そんなこんなで毎朝視聴者をドラマの世界に引き込んでくれた「あまちゃん」ですが、単なる視聴率にとどまらず、経済効果は相当大きいようです。

「あまちゃん」の経済効果は「冬ソナ」並み? 〈週刊朝日〉-朝日新聞出版|dot.(ドット)

2千億円の経済効果の内訳も気になるところですが、実際に「あまちゃん」ロケ地として久慈を訪れる(人が移動する)事による大きな意味での東北支援にも繋がる経済効果が既に生まれている事は、「北の海女」と言う素材をドラマの中心に据えた意図通りなのかも知れませんね。
しかし、冬ソナ並となるとパチスロも出ちゃうの?と言う気分にはなってしまいますが・・・。

こうした視聴者をつなげていたもののひとつがソーシャルメディアと思ってますが、毎日投稿される「#あまちゃん」や「#あま絵」等のハッシュタグには単なる感想だけではなく、視聴者自身がドラマの世界観に入り込んでいる状況を垣間見る事が出来ました。

「あまちゃん」と「半沢直樹」の違いとは? 9月28日に最終回「あまロス症候群」その傾向と対策

こうした展開になったひとつとしてはこのドラマの原作自体が新作書き下ろしで、制作陣以外に誰もドラマの展開を知らないと言う事があったのだと思います。それゆえ視聴者がドラマの展開を予測する余地が生まれ、その思いを共有出来るソーシャルメディアの良さが活かされたように思っています。

またソーシャルにやりとりされる情報の中でイラストなどの2次創作的な事が多かった点も「あまちゃん」の特徴だったように思います。そもそもシナリオ自体が現実とバーチャルなドラマの世界のハイブリッドで構成されており、切れ目が無かった点が面白かったのですが、そのような設定を支えていた要素のひとつとして、美術面の品質の高さがあったと思っています。このドラマでは様々なロゴ類が登場しますが、それらロゴを制作された美術の方へのインタビュー記事はこちらです。

いよいよ最終回! 連続テレビ小説『あまちゃん』のタイトルロゴに秘められた想い -NHK担当者に聞いてみた | マイナビニュース

個人的な想像でしかありませんが、ドラマの制作陣自体がいわば現実の世界にあるものを2次創作的にパクって作っていたようなものですから、それを見た視聴者クリエーターの創造性に火を付ける状況を生み出しやすかったのかも知れないと思ってはいます。

音響面の話は今更感があるものの、テーマ曲から挿入歌に至るまでその時代を生きていた人間の中にある様々な時代色にダイレクトに訴えるものだったと思いますし、リリースタイミング含め、複数レーベルの障壁を越えた絶妙なチームワークだったと思っています。

まず最初にサントラ盤

続いて番組挿入歌である”潮騒のメモリー”

80sを唸らせる選曲の”春子の部屋”

個人的には”君に胸キュン”が掛かったときはハマりすぎてて吹きました。

あまちゃん ぶらばん

そしてドラマ挿入歌の詰め合わせである「あまちゃん 歌のアルバム」

ファンなら既に買っていると思うのですが、ドラマの進行に合わせたタイミングでこれらの作品がリリースされており、企画当初からこのスケジュールを組んでいたのであれば驚きのプロモーション力!でしょうし、視聴者の動向を知ってからの展開だとすれば素晴らしい行動力と感じております。

そして、忘れてはいけないのがNHKのYoutubeチャンネルの存在です。

NHKonline – YouTube

放送期間中にそれまでの放送のダイジェスト版を配信しており、テンポの速いドラマ展開から脱落しそうな視聴者を拾っていたと思います。

かくいう自分もたまたま今年のGWに久慈市を訪問した時には全く「あまちゃん」を知らなかったわけですが、久慈に着いた日の晩にこのダイジェスト版を見てドラマの展開を知り観光を楽しむことが出来ました。
(で、ファンになりました)

その旅行記は以下になります。
北三陸エリア、電車の旅(行き方と宿泊先)
北三陸エリア、電車の旅(久慈駅ー海女センター)
“北三陸エリア、電車の旅(海女センター)
復興グルメ旅 いただきました

と、ドラマの外側の話ばかり書きましたが、本当にこのドラマを面白くしていたのは出演者のキャラクターだと思ってます。これだけおかしい世界観なのに、見事にリアルに存在するかと思える人間模様へと変えていたと思います。

制作関係者の皆様、半年の放送お疲れ様でした。
そして楽しい時間をありがとうございました。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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