Ableton Push 3 体験会参加

Ableton Push3 iPad
Ableton Push3

はじめに

Ableton テックラウンジで行われていた体験会に行ってきました。

以前、Ableton Liveをもう一度触っていくという事を書いた続きでもありますがPush2や、最近は簡単なところからですがMax for Liveも使いはじめております。そんな最中にAbleton Pushの最新版が出た。しかもとうとうPC/Macを離れてスタンドアローンで動く、となれば少しでも早くその進化を体感したいと思いまして、事前予約してしっかり触らせていただいて参りました。

触った感想

このタイトルで読み始める方はPush3自体ついてはだいたいわかってる方だと思うので、まずはAbleton Push 3体験会に参加した感想です。

製品はこれまでのPushシリーズ優れた特性と機能がしっかり詰め込まれており短時間ではありますが実際に操作してみることで進化は実感できました。演奏派の方には特にMPE対応したパッドのスムーズさやジョグダイアル周辺の操作系が非常に優れていると感じました。また、これまで若干あいまいなところがあったボタン類のエリア分けも更に直感的になったと思います。特に「−(マイナス)」ボタンが画面切替のトグルとして使えるのは新たな発見でした。たまたま現地で説明員として鶴田さくらさんがいらっしゃって、色々操作しているところ拝見するチャンスがあり、このボタンの機能を知ったのですが、おまけでPush3の操作系でよく触る機能がある右上部分のボタン配置にまとまっている点についても教えていただきました。ジョグダイアルまでつけてがらっと雰囲気変えているのに概念やコンセプトはかわってないのがAbletonらしいと思いました。

まぁご本人は聞き飽きてるだろうと思ったのもありますが下記の動画(と解説動画)を見てから鶴田さんのファンになりました!と言い忘れたことが悔やまれます(新曲、好きな感じです)。

Sakura Tsuruta Push 2 Performance
Sakura Tsuruta Pushパフォーマンス 解説ビデオ

Ableton Push 3の新機能と特徴

Push 3は、旧バージョンと比較して多くの新機能と設計の改良点を備えています。その中でも特に注目すべきは、MPE対応のパッドとスタンドアロンモードです。これらの新機能は、Pushを一層実用的な楽器として使用することを可能にしました。

Ableton Push 3の操作性

Push 3の操作性は直感的で使いやすいと感じました。特に新たに追加されたジョグダイアルは、デバイス間の移動やトリガリング、ブラウジングを迅速に行うことが可能で、作業効率の大幅な向上を実現していると思います。でも賛否分かれるとは思います。例えばプロ専用マシンって、素人にはわかりにくい謎ボタンがあったりしますが、プロはその謎ボタンがあるから使い続けているという慣れてきたらそのショートカットをすぐ使う、という類の気の利いた機能が増えてるんです。デバイスやエフェクトをガシガシ入れ換えて音を試したい、と言う人が多いから入れ換えボタンが合ったり、前後のデバイスやエフェクトをガシガシ試せるボタンがあるのです。しかもすっごくわかりやすいところに。これまで”たしかにPushで全部出来るけど、結局マウスで選んだ方が早くね?”と斜に構えていた私がひれ伏すしかない状態になりました。結局、使いこなすまで至ってない程度の短時間の操作しかしていないので、実際の仕様では間違っていたらもうしわけないのですが、せっかちな人ほどPush3使った方が良いという印象を強く持った操作性でした。

ほぼ全機能を知りたい方はこちらの動画をどうぞ。Ableton Push 3 Gets Expressive: Here’s how it competes! // Review & Tutorial

Ableton Push 3のパフォーマンス

Push 3のパフォーマンスはその表現力豊かなパッドによって特徴付けられます。新しいClip Editモードはノートを画面上でより詳細に表示し、ジョグホイールを使用してより精密な調整を可能にします。これにより、パッドを使いながらもクリップとシーンのトリガーが可能になり、より柔軟な演奏とパフォーマンスが可能になりました。ここはジョグダイアルでそこまでやりますか?という人が出てくるポイントなので、これ以上取り上げません。トリガーだけなら別にこれまでのPadで出来ていたような気がしますし。。

Ableton Push 3の評価と価格

Ableton Push 3はその革新的な機能と直感的な操作性から、楽器としての高い評価を受けています。しかし、サンプル/ドラムラックプリセットの転送やオーディオループのブラウジングが少し不便とのご意見もあるらしいです。

あいにく今日の体験会ではその辺は触ってません。きっとその通りなんだと思います。なぜなら、Ableton Push3の中には普通にPCが組み込まれており、そのPCではAbleton Live Suiteが起動してて、そのマシンがWi-Fiで接続されている状態だとわかれば、自分の母艦からお隣のパソコンに環境を転送する、という作業が必要な事も想像がしやすいと思います。

あと、限られたサイズの画面、限られた数のボタンやダイアルなので、これまでPushで出来ていた事がPC/Macが無くても出来る、と言う事以上はできないと言うのも、想定通りじゃないかな、と思いました。例えば冒頭に書いたMax for LiveはPushでもパラメータは弄れますが、プログラム自体は弄れないままだと思います。使い始めるとそれだと入力したデータをもう少し可変して、とか弄りたくなっても弄れない、とかでPushだけの世界に収まらないというのは、Push 3でも変わらないのです。愚痴ではなくてSuiteのフル機能が使いたければPC/Macが必要、と言う意味です(いつの日にか実装してくれると信じてます)。

価格は以下のとおり。Pushコントローラーは¥128,000、スタンドアロン版は¥258,000、そしてアップグレードキット(2023年末に利用可能)は$1049ですらしいのですが、日本円は価格はサイトには載ってない用です。これは本体価格で、Ableton LiveのIntro以上のエディションに必要な価格が上乗せされます(前述のSuiteなら¥60,600)。

2023年上期の市場動向

23年のNAMMは日本にはあまりインパクトが無かったようなので、今のところ一番大きいのはAppleがiPadOS向けのLogic Proをサブスクで提供開始したところじゃないでしょうか。フルスクリーンのタッチデバイスで、Wi-Fiなどネットワーク機能があり、96khz以上も出せる重さ1kg弱ながらM1/M2など強力なチップが載った13インチ弱の画面サイズのデバイスをDTMマシンに変えてしまえるフル機能のアプリが年間7000円で提供されております。ま、しっかり動くスペックのデバイスを入手しようとすると20万円弱必要だと思います。かたや、定価26万円で、重さ4kg、出力は96khzまでのオーディオI/Oのマシンという明らかにターゲットが違うデバイスが市場に投入されました。もともと音楽を作りたいDTMerの人口は限定的ですし、これまで同様にデバイスを持っていたら価格面で導入障壁が低いiPadとLogic Proの方がモバイル性能を加味した市場での裾野を拡げる役割なのだろうとは思います。ご予約状況を聞いたら、バックオーダーが大変でしばらく待つことになりそうとの事でしたので、Ableton Push3もしっかりターゲットユーザーに届いているように思います。

私は今日の時点では保留といたします。MPE対応のPadなどハードウェアの進化はものすごく感じられたので、ソフトウェアの進化がこのハードを追い越すようなレベルに高まったら、観念して導入すると思います。きっとその頃には搭載するPCのスペックを変更してPush3 version2とかversion3になるような気がしてます。だってAbletonも生成系AIやMLを活用した制作支援の領域を考えていないはずがないので、それを専用ハードウェアに詰め込もうとしたら、今の廃熱処理だとGPU性能が出せないような気がしているので。予想外に早くそういう時期がやってくることを期待してます。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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