PR

万博で感じた “私ではない私”――2025-06-20 来場ログ+各パビリオン概要

memo

0. まえがき:鏡の内側へと滑り込む一日

6月20日。雲ひとつない夢洲の空をくぐり、私は “未来を体験する” というより “写し鏡の背面に潜る” 感覚でゲートを越えた。以下はラフメモを編み直し、公式情報で各パビリオンのコンセプトを添えた“余韻のログ”である。

補足:会場に持って行くべきものとかの私なりの評価はFacebookの投稿に書いたのでこれから行かれる方は一般にシェアされている情報ともども参考になればと思います(個別にメッセージもらう事もちょくちょくありました)。

1. バラト(インド館)

📜 Pavilion Overview

  • テーマ:「Ajanta から AI へ」――古代壁画・精神文化と宇宙開発・AIを同居させ、“Vasudhaiva Kutumbakam(世界は一つの家族)” を体感させる複合展示。
  • 空間:蓮の中庭、曼荼羅状 LED 屋根、チャンドラヤーン3号の実寸モデルなどで “伝統×最先端” を可視化。 

✍️ Personal Note

“India” と “Bharat” の距離感は “Japan/日本” と同じく、外名と内名の揺らぎそのもの。入口の表記にニヤリとしつつ、文化とテックが雑多に折り重なる展示は “複数の自画像を肯定する国” という万博的メタメッセージに映った。

2. ブルーオシャンドーム

📜 Pavilion Overview

  • 目的:G20 で掲げた Osaka Blue Ocean Vision――2050年までに海洋プラごみをゼロに――の理解と共感を遊びながら育む体験型ドーム。 

✍️ Personal Note

スクリーンに流れる統計は “数値化された罪悪感”。プラ50%埋立/再資源化9%という数字が、ペットボトルを一瞬で “百年後のタイムカプセル” に変えた。

3. 石黒浩館「いのちの未来」

📜 Pavilion Overview

  • 構成:
    1. Journey of Life――日本の “ものに魂を宿す” 文化史
    2. Future of 2075――50年後の日常と共生ロボット
    3. Mahoroba――1000年後、肉体とテクノロジーの境界が消えた世界 

✍️ Personal Note

マツコ・デラックスのアンドロイドが観客席に潜む仕掛けは、**「舞台側か客席側か」**という境界線を気持ちよく溶かした。

他者から見た“私”だけが残る――

null² の “自己の捨象” と呼応し、1000年ジャンプの荒ささえ “想像の余白” に思えた

展示は1000年後の世界かどうかもわからないんだけど、石黒先生、すごかったです。Androidたちの動きやメカの美しさを一番感じられたパビリオンだと思います。

4. NTT パビリオン「PARALLEL TRAVEL」

📜 Pavilion Overview

  • Zone 1:通信史と “つながりたい欲望” の原点
  • Zone 2:Perfume×IOWN――リアルタイム 3D 空間転送による“場所の同居”
  • Zone 3:来場者の Another Me が自律し、複数の “私” が合唱する未来 

✍️ Personal Note

Zone 2 の振動まで運ぶ演出は 技術自慢にならないギリギリの温度。Zone 3 で自分のアバターが勝手に歌う瞬間、家族が笑い、私は “私を他人事として見る” ねじれを味わう――石黒館とも地下水脈でつながるテーマ。自分の記号化。

IOWNを活用したZone2の展示ですが、床の振動を加える事で立体的に場の転送を演出している点がとても良いアイデアだと思いました。本当に空間を転送しているといわれると、Perfumeが踊って動く空気の振動とかまで期待しちゃうわけですが、そういうのはないです。私が鈍いだけだと思うのですが、超リアルな3D映像体験とは思いました。これが2025年の通信技術ということで。

5. 落合陽一館《null²》

📜 Pavilion Overview

  • コンセプト:“form is emptiness, emptiness is form” を二乗で示すミラードボクセル。リアルとデジタルの “インタースペース” として来場者のデジタルツインと遭遇させる動的建築。 

✍️ Personal Note

インスタレーションモードのみ体験。鏡と残響の中で

「声なき対話で、私は“私ではない私”を想像した。」

“空” という余白が、ここまで 自由=孤独 を肯定的に響かせた場は珍しい。

ダイアログモードはこってり自分の記号化を体験させてもらえる。

私はここまでの石黒館からNTTパビリオンまでの導線で既にこのモードになっていたので、建物の雰囲気とこの動画で記号を手放す話の意味までは追いついていたつもり。ちなみに落合陽一さんの解説もYouTubeで観られるので、何を体験したかわからなくて困ってる方は復習は可能です。私は彼のGPTsと会話して彼の「空」や「ヌル即是色色即是ヌル」の解釈を議論したことがありますが、会話してみたい人はきっとご本人より話しやすい感じなんじゃないかな?と思ってます(想像)。

6. イタリア館

📜 Pavilion Overview

  • ビジョン:木造モジュール+透過ファサードで “再生する都市生態系” を提示。“Saving Lives” テーマのもと、アート・科学・職人技を縦横に編む “知のハンガー”。屋上は全長900 mのヘッジ迷路兼グリーンテラス。 

✍️ Personal Note

事前予約で待ち時間ゼロ。評判通り、体験密度が高い“イタリア横断ツアー”。逆に言えば “並んで中でも待つ” のは相当タフ――それでも 「並ぶ価値のある一作」 と断言できる。

透過膜越しの木組みが昼光をフィルターし、展示内容より先に “光そのものがイタリア語で話し始める” のが印象的だった。

7. さいごに――拡張された一期一会

万博とは “多層の他者に出会う装置” だ。ブルーオシャンドームで未来の海を思い、石黒館で “私像” の行方を案じ、NTT で分身を笑い、null² で“空”を抱え、イタリア館で光と語らう――。

それぞれのパビリオンが差し出した “わからなさ” は恐れではなく自由への余白。

「ある人にとっての私、別の人にとっての私――

その全てを束ね漂うものが、きっと“私”なのだ。」

6月20日の体験は今も内側で反響しながら、私の「一期一会」をアップデートし続けている。

written by GPTs of my blog bot(一部、自分で手書き)

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

良かったらフォローしてくださいませ。
memo
役に立ったらシェアしてね
良かったらフォローしてくださいませ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました