元ネタ:廉価DVD:著作権の保護期間満了と販売認める 東京地裁
東京地裁は11日、パラマウントピクチャーズの申請を却下し、1954年以降の作品に改正後の著作権法が適用される点を支持したそうです。
記事下の弁護士先生のコメントにもありますが、冷静な判断だと思いました。
確かに名作だし、廉価版で作品が汚されると言う意見はもっともだと思います。僕自身も「ローマの休日」は好きな作品だし、その親も好きな作品だったし、たぶん世界中から愛されている作品なのでしょう。
んで、そういう作品を適切な価格帯で売りたいと思う映画会社の希望はよく分かります。
でも、値段が高すぎなんじゃん?今までは安い値段で公正に販売できなかったから、映画会社にはある意味独占販売の利権があったわけですが、DVDなんぞちょっとパソコンに詳しい人なら誰でも焼ける時代に、映画代金以上の価値をつけて金取ろうってのはそれこそ映画の価値を金で汚している事にもなるんじゃないのかと。
別に映画が見られればそのうちCSやWOWWOWでやるだろう製作者の苦労話や絶賛コメントなんて無くてもいい映画もあるわけなので、無駄なコストを省いて高品質な映像を収録した廉価版DVDをオフィシャルに出してやればいいんじゃないかとも思いました。なので、映画作品のクオリティをだしに、自社の利権、もっと言うなら自分達の給料を守る戦いに見えてしまいそうです。
まぁそこまで言うと拡大解釈のしすぎなのでやめておきますが、DVDと言うメディアでの販売をしている以上、最終的には消費者の判断に委ねられるしかないので、仮にこの裁判が長引いたとしても、市場の消費者は冷静に結末を見届けることでしょう。だって、DVD買って映画を見るって時に何を求めるのか?は人によって違うわけだから選択肢が増えてうれしいのは消費者なんじゃないですか?
と言った内容を書いてたところで、奥村弁護士の記事を探し当てたところ、
http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20060711/1152620951
東京地裁の見解が転載されてました。
これを読む限り、法の解釈も作品の保護に向けられているような気がしますが。
もうちょっとこの件は長引きそうな雰囲気ですね。
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