SFものがお好きな方なら、気になってもう鑑賞済の人が多いはずのビジュアルが特長的な「ザ・クリエイター/創造者」を観てきました。Trailerの時からIMAX鑑賞と決めていたので字幕版を良い席で観てきました。
後半で自分の感想は書きますが、ひとまずLLM的解説と参考情報をまとめてみます(リンクはLLMがかいた文言の根拠となっている情報ソースを提示させています)。
LLM的映画解説
概要
- 映画『ザ・クリエイター/創造者』は2023年に公開されたアメリカのSFアクションスリラー映画で、ギャレス・エドワーズ監督とクリス・ワイツ脚本による作品である。主なキャストとしては、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ジェンマ・チャン、渡辺謙などが出演している。
あらすじ
- 人類と人工知能による戦争の中、元特殊部隊のベテラン隊員ジョシュアは、人類そのものを救うために謎の兵器を開発し、高度AIの設計者“ザ・クリエイター”を追い詰める任務に就く。
制作背景
- 映画は企画開発からキャスティング、撮影、そしてポストプロダクションといった多くの段階を経て製作されたザ・クリエイター/創造者 – Wikipedia。
演技
- ジョン・デヴィッド・ワシントンは compelling(魅力的な)パフォーマンスを提供し、一方でジェンマ・チャンのキャラクターはやや未発展であったと評されている The Creator Movie Review 2023 – An Ambitious Sci-Fi …。
映像と音楽
- 『ザ・クリエイター』はビジュアルにおいて驚異的で、ギャレス・エドワーズ監督と撮影監督のグリーグ・フレイザーおよびオレン・ソファーは人工知能が人間の生活を完全に支配する未来を視覚的にリッチに表現している The Creator’ Movie Review: Visually Audacious …。
テーマとメッセージ
- 映画は人間とAIの衝突を探求し、愛、恐れ、共感といったテーマを深く掘り下げている The Creator Movie Review 2023 – An Ambitious Sci-Fi …。一方で、『ザ・クリエイター』は深刻なSF作品の外見とトーンを持ちながら、内容においては深さが不足しているとも評されている The Creator movie review & film summary (2023) | Roger Ebert。
レセプション
- Rotten Tomatoesでは67%の批評家スコアと75%の観客スコアを持ち、視覚的に魅力的で詰まった内容と評されている The Creator – Rotten Tomatoes。
小まとめ
- 『ザ・クリエイター/創造者』は、ビジュアル面での驚異的な表現と、人間とAIの複雑な関係を探求するテーマによって、観客に未来の可能性と危険を示唆している。しかし、一部のキャラクターの未発展やテーマの深掘りの不足が指摘されている。それでも、この映画はSFアクションジャンルのファンや未来のテクノロジーに興味を持つ観客にはお勧めできる作品である。
参考情報
- 映画の上映時間は2時間13分で、レイティングはPG-13である The Creator – Rotten Tomatoes。また、日本での公開日は2023年10月20日である 映画『ザ・クリエイター/創造者』|20世紀スタジオ公式。
感想(含ちょこっとだけネタバレ)
ネタバレ嫌いな方は鑑賞後にお読みくださいませ。と、言っても知っても困らない程度の話です。
ビジュアル面から感じる違和感の理由
80年代的な雰囲気もあり、懐かしくハイテクな機器類から感じる違和感の理由は、きっとこの監督のインタビューですっきりするはずです。
『ザ・クリエイター/創造者』はAppleではなくソニーのウォークマンが普及している未来の設定 ─ 「任天堂や、1980〜90年代のソニー製品を徹底研究した」と監督
このインタビューシリーズの中にも出てくる、爆弾ロボット(G13)はかなり印象的でした。もちろん実際に見たことはないのでイメージだけですが「爆弾投下」シーンだとボタンをポチッとな、とやるだけでミサイルは降下していく描写だと思います。しかしこの爆弾、二足歩行のロボットで、指定された距離まで走っていくのです。しかも出発する際に「命令ありがとう。一緒に戦えて光栄です」的な挨拶して。こわっ(ただの機械なのですけどね)。設定がこういう気持ち悪いところを狙っているのがわかるゆえに、シュールかつ秀逸で劇場では思わず爆笑しました。
この映画ではあちこちに日本語が登場し、チャプターにも日本語入りです。こうした世界観の中で好意的に日本を扱ってもらえると、「高い城の男」とは違う側面(戦前・戦後の違いもある)で日本製品が伝えていた感性を考えるきっかけになるような気がしました。
役者の演技と編集
この映画がちゃんと映画としての重みをもち成立しているのは、割とご都合主義で設定ができている点やCGがナチュラルで美しいという部分よりも、俳優陣がとてもしっかり演技している点だと思います。
ジョン・デヴィッド・ワシントンさんが演じる主人公がUSのスパイとして背負ってきた苦しみを超え、父親として自覚して成長する様子は素晴らしいと感じました。渡辺謙さんはAI役という難しい立ち位置ながらも扮するAIが発する言葉が英語と日本語のハイブリッド構成になっているところが違和感あったのですが、演技力とニューアジアという場所(ちょうどインドネシアとからへん)で多様な人種という環境設定で吹き飛んでいたところもこの映画ならではの気がします。同じく、子供役のマデリン・ユナ・ヴォイルズさんが最初は違う言語しかわからない設定からスタートしたものの英語を喋るために翻訳機を与えて学習させるという描写で演技をする前提を整えるまでの展開が自然で、この映画の背景にある技術的な複雑さも全く感じさせないくらいスムーズに進行していたと思います。
この手の映画は映像だけではストーリーが語れない部分があり、台詞のやりとりで進むセクションに早く入りたかったのだろうとは思っていますが、気付いたらシナリオが進んでいる点は編集というより演技力のレベルの高さのように感じました。
ストーリーは・・・
シナリオ自体はシンプルといえばシンプルなのですが、世界観の説明映像であるビジュアル面が見せ場なので映画として掘り下げていくならもう少し人間ドラマの方があった方が感情移入しやすい気がしました。
エンディングは・・・
良いエンディングだった、という方そこまでで止めておけば十分な終わり方だと思います。
しかし最近エンドロールの後で追加シーンがあるタイプの(MCU的な)映画を見る機会も多いはずでして、私も最後に落下したノマド(でかい飛行機)の破片の中から生存した主役たちが出てくる的な展開を期待してはいました。
だって子供がわざわざ畑で母親の記憶をサルベージしたアンドロイドを放置し、子供だけポットを送出して主人公も父親らしい事をした後で、なぜだか畑に来てところで、長年のお互いの誤解が解けて真の愛を再確認した夫婦が再会したわけです。そりゃもう少し生き延びて欲しいと思うじゃないですか(片方はもうアンドロイド化してますが・・)。ストーリーが人間とAIの共存のための戦いという話だったとしても、その戦いを終わらせた救世主を生み出したのは人間の真の愛である、という構図はこのストーリーの根幹だと思うし、表現しておく必要があったのではないかなー?とは、帰りがけに思いました。
まとめ
SF映画が好きな方なら、他にもツッコミたくなる側面がたくさんあることも含めて、映画館の大きなスクリーンで観て、共感いただいた方が良い作品だと思います。
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