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今更ながら”Super size me(スーパーサイズミー)”観ました

映画公式サイト

週末に観てきました。夕方の回だったからか、結構混んでました。

ストーリーはあちこちで明らかになっているので、特に驚くべきことはないです。
そのとおりの作品。
同じタイプの企画としては”ラーメン二郎”や”吉野屋の牛丼”についても出来ると思った。

びっくりしたのは出演者本人がわずか1ヶ月で10キロ以上体重が増えた事。
まぁ確かに巨大な食い物や飲み物を毎回摂取していればそうかもなぁと思うが、10キロ増やすのは大変だ。減らすのはもっと大変だ。現在友達が何人も米国に行ってしまっているので、正直、体調と体型が不安である(基本的に自分自身より気になる体質の人はいない)。

そしてもっとびっくらしたのは米国の学校給食事情だ。
あれではブクブクしてたりシャツから破裂気味の人が増えたても仕方ないのかもしれない。
確かにむかーし食べたドミトリー(英国だけど)の食堂でもフィッシュ&チップスやチキンやピザ等の油っぽいものばっかだった気がした。今考えれば、あんなの毎日食わされたら体に悪いと思う。
そしてその給食供給企業の言い訳が安全な食事の供給とともに、教育も進めていると言う点。

基本的に欲しい人には何でも制限無く与える環境を用意し、使い方を教えればユーザーが適切に判断し、ユーザーがbenefitを享受出来ると言う発想は裏を返せば、麻薬的な商品をいかに早く市場に浸透させ、ユーザーが渇望するように仕向け、自社のビジネスを拡大させる事を熱心に考えた結果でしかない。

資本主義、市場主義と言う言葉を再び最近よく耳にするようになったが、資本主義や個人主義の先進国である米国のこの惨状を思うと、改めて倫理無き企業経営はユーザーの利益に繋がらないのではないか?と言う疑問を思い出させてくれた。

まぁ、反論もあるだろうね。自分が好きで選んだんだから、自己責任だろ?って。
確かにそれでいいのかも知れない。
ただ僕が思うのはそれでは他社と差別化要因にはならんかも知れないって事。
人道的、倫理的に解釈しなくても、よっぽど自社の製品が競合他社より優れていない限り、アフターサポートや購入に至るまでのエクスペリエンスは顧客の企業に対する価値創造に影響があると考えられている。
つまり、製品以外にも顧客の各プロセスに対する企業努力がないと、潜在顧客を失う事に繋がる恐れがある。当然、顧客のためを思う情報を提供するためのコストは購入者が支払うべきものだ。

今回の映画の中心であるマクドナルドはこのコストを購入者に支払わせるより、広範囲に製品を安定供給させたり、安価なプライスで提供させる事に割り振るような選択を行った企業なのだろう。

当然そういう会社は社会に必要だし、そういう企業姿勢を受け入れる消費者はいる。ただ、それだけでは満足しないユーザーが増えてきた、これがこの映画が生まれてきた背景にあるのではないかと僕は感じた。たぶん事実は違うと思うが(w。

そうそう。
この映画はマイケルムーアには撮れない映画であると言う点は忘れてはいけない。
あれではマックが原因で太ったのかどうか、検証できない。
そういう意味では、マイケルムーア自身が”1ヶ月で劇的にダイエットに成功する製品”のレポートから始めると、良い企画が生まれるのかも知れないが、個人的にはヨガや激しいワークアウト(ホリエモン風)に没頭するマイケルムーアのアップ図は観たくない方に1票。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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