ソーシャルコマースは幻想なのか

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プチ酔っぱらいですが。

Twitter - shugo
https://twitter.com/#!/shugo/status/171442414261764096

自分のTwitterやニュースを流しているFacebook Pageで紹介した記事なのですが、BloombergによるとFacebook上でストアを展開していたGameStopやGap、Nordstromといった店舗が撤退した事を伝えるニュースです。

”one of 購買チャネル”としての価値が低いので撤退したように書かれているのですが、別にここでこの判断が早急だったかどうかを判断する術はありません。

個人的にこのニュースを読んで気になったのはいわゆる”ソーシャルコマース”なるバズワードがどのフェーズに効果があるのか?ちゃんと理解して取り組んでいる企業が思いの外少ないのではないか?という懸念です。

そもそもソーシャルメディアなるものは、自分の知人だったり、ニュース源として信用している人間とのコミュニケーション手段として成り立っているわけで、まさかいないとは思いますが、このメディアを通じて単純に有利な情報を得て、人より安価だったり、キャンペーン情報を早く仕入れようなんて言うだけで成り立つ関係ではすまないものだと個人的には思っています。

即ち、読む人にとっては「Aさん」が良いと言うのだから、たぶん自分の感性にも合うのだろう、少し調べてみよう、と言ったAIDMAで言うアテンションの次のアクションを誘発するレベルの情報でしかなく、ここから直接的な便益を期待するのは、話を急ぎすぎなのではないか?と言うものです。

たとえそれが企業のオフィシャルサイトの位置づけだったとしても、上記のうようなレベルの情報が流れるネットワークと同一に扱われるわけで、そこからの利益が少ないから、撤退と判断するのはあまりにも強引すぎる判断ではないかとこのニュースを読んで感じてしまった次第です。もしかしたらもっと直接的な利益を期待して参入したわけで、今となって考えれば自社チャネルとの顧客コミュニケーションチャネルの構築にコストを払っておけば良かったのではないか?と思ってしまいます。

もちろん、そうはいっても2008年頃に若干盛り上がったアフィリエイトブログやPPP(Pay Per Post)的に、企業の便益につながる情報を流すことで利益を得る人間にとっても、1つのアカウントは同じ機能を提供するのがFacebookのようなプラットフォームサービスの立ち居位置であるのも事実です。

別に今、商人として仕事をしているわけでもない僕にとやかく言われる筋合いもないのでしょうが、人が自分のコストを払って何かを手に入れる課程でそんな短絡的に良い情報の提供だけで判断をするわけでもなく、もっと自身の利益に繋がる話を想起できる場合にしか、財布の紐を開かないのではないかと単純に思うわけです。少なくとも現在の米国のように多くの一般庶民は景気も停滞気味で、本当に得だと理解できる感覚に近い情報にしか反応しないだけなのだと思います。

まぁぐだぐだ書きましたが、どこの国の人であろうと”マーケッター”を気取る人は庶民を馬鹿にすんな、と。

これはここ数年思っていたわけで、どんなに自分が信用したい情報源が素晴らしいと言い続けたとしても、最後に決断を下すのは己の感性でしかなく、それはこれまで生きてきた時間で培われた賜物なのだと僕は信じています。

そもそもそこまで熱心に購買を考えていないと言う人が大半なのが事実なのかも知れない。

もちろん感性を培った時間の中で得たものが誰かの意思の入った情報ばかり(要するにいわゆるマスメディアとそれに準ずる信頼度の情報)だった場合、その感覚をもってこれからも生き続けるわけで、統計的に見ればきっとそんな方々が作るデータが正しいものだと映るのだと思いますが、それは単に情報の支配源が電波から通信に変わった程度の差でしか無いように思ってしまいます。

せめて、選べる情報を適切に判断する基準だけは持ち続けたいと思う今日このごろです。
これまで人が何を考えているか可視化されなかった時代に比べれば、簡単に伝えられる時代ですので、なおさら自分の欲求を理解しておく必要があるのかも知れません。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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