auto-ASCII 【フランクフルトショー2003速報】名車ふたたび、ランチア『フルビア』
本当は普通の記事にしておこうと思ったのですが、どうも最近この手の新商品が目に付くようで気になっておりました。
「この手の」と言うのはクラシカルなデザインや過去の伝説を持った商品を現代流にアレンジして販売する手法。細かい話なら70’s、80’sのCDだってそうだ。確かに古来から伝わる良さを伝承する点で消費者に安心感や懐かしさを売っているのかも知れない。
最近の車の世界で言うなら、日産のフェアレディZ(33)でしょう。コンセプトモデルの段階のデザインからも良く分かるようにS30系までにあったスペシャリティ感を取り戻すことで共感を得ているように思う。
でも、この手法をもっと前にやって成功した会社は?
実はマツダの初代ロードスター。過去のブランドやモデルは存在しなかったはずなのに・・?ですが、ロータスエランやMGの持っていたオープンのライトウェイトカーの雰囲気をうまく生かして、現代によみがえらせた点が大ヒットの理由だったのではないでしょうか?残念ながら当のマツダにはその理由が分からなかったらしく今やどうしようもないオープンカーになってしまったように思います。ノスタルジック感が漂っていたから良かったわけでもないし、スポーティーだから良かったわけでも無かったのにね。そもそもランチアと言えばストラトスと言う人は僕と同じ世代の人だよね。その前の世代のモデルと言うから、もうちょっと年代が上の人でしょう。実はフェアレディもスカイラインもコアユーザーって同じような世代でしょ?
この車はABS以外はつけていないらしいです。NSX-Rのようなストイックな印象を受けるのですが、そのストイック感にスポーツを感じる世代と言うのも同じようなターゲットユーザー層だろうなぁと思う。
こういう手法を何と呼ぶのかわからないのですが、ネオクラシックな車、ネオクラシックな服、ネオクラシックな住宅、古くて新しいと言う価値観って、結局世代が代わってきているから起こるんだろうね。
そういう意味では現代は振り返りの季節なのでしょう。
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