9月21日、いつも通りに派手にiPhone5が提携通信キャリアから発売開始されると同時に、SIMフリーの端末も販売が始まったようです。
期待の香港はオンラインストアでの販売はまだ行われておらず、聞くところによると現地でも予約台数が限られた形で販売されているようです。
あいにく私はまだ買っていないのですが、現地の代理店のだいたいの金額がわかりましたので参考までに記載します。
GSMモデル A1429
16GBモデル:94,400円
32GBモデル:103,900円
64GBモデル:112,900円
だいたいは送料込みでこのくらい。Twitter経由で流れている日本で販売している代理店もだいたい同じくらいの金額のようです。
発売前にいくつか懸念となっていた課題についてもだいたいの結論が出ているようです。
1.nano SIM化したドコモXiのSIMを使えるか?
→YES
参考:SIMフリー版iPhone 5にドコモのSIMをカットして入れてみた:週間リスキー
2.テザリングは出来るか?
→YES
参考:@skyblue_1985jp: iPhone5SIMフリーでも、テザリングできるじゃないですか(T_T)できました!
LTEは未対応です。帰宅したら、プラスエリアに対応しているか確認してみますね。 http://t.co/aQ1WCoeG
3.FOMAプラスエリアが使えるか?
→NO
参考:ダメですね。UMTS850対応と書いてありますが、プラチナバンドを拾いません。なので、4Sの方が電波がよいということになりそうです。断言できませんが、恐らく非対応です。ちょっと残念です。 pic.twitter.com/UYGpmY6S
4.XiプランのLTEが使えるか?
→NO
参考:やっぱりだ。SIMフリーiPhone5にSoftBankSIM入れたらLTE項目が復活しました。これで、Appleがキャリアを規制していることがわかりました。 悲しいです。。 pic.twitter.com/pu5uePHy
と言った感じです。LTE対応がiPhone5のひとつの魅力にもかかわらず、ドコモSIMで運用する場合、どうやらXiのLTEは使えない模様。
Twitterでskyblue_1985jpさんがつぶやかれている情報を元にすると今のところドコモの広い通信エリアを期待してSIMフリー端末のiPhoneを利用するのであればFOMAプラスエリア(要するに800Mhz帯)に対応しているiPhone4sが良いようです。華麗なる後出しじゃんけんでテザリング対応を発表したソフトバンクもせっかく獲得したプラチナバンド(900Mhz帯)が使えないようですので(使えるようになってるっぽい)、広い通信エリアと言うわけでは無く、今までと同じ状況なのでは無いかと想像します。
これら状況から考えると現在4sでドコモXi契約で運用している人がiPhone5に乗り換えると、通信エリアは地方が狭くなる、LTEは使えないことになり、期待よりちょっと魅力が劣ってしまう印象を持ってしまいました。
しかもLTEに関する制御は通信キャリアではなくiOS自体が行っているようなので、今のところ正式対応をしていないドコモの通信回線を使ってのLTE通信はApple自身がポリシーを変えない限り使用不可です。プロファイルを突っ込むと動くようになるのかは誰かが試さないとわかりませんが、たぶん無理でしょう。
<9/24追記>
LTEでが使えない件で、単なる邪推ですが、ドコモSIMを挿した際にiOS側で使われるプロファイルは「unknown.bundle」。
今回LTEをOnにする項目は元々は「GSM/3G」の切替を行うスイッチ。
→LTEもここに追加しようとすると「GSM/3G/LTE」のスイッチにしないといけない。
(言い換えると提携通信キャリアの方々は3Gを切るオプションが無くなりましたよね?)
で、そこまで拡張してないから周波数的にはOKでも表示が出てこない、じゃないかなと言う気も。せっかくOSのアップデートするんだからもうちょいガンバレApple!ww。
まぁエリアで考えると対応エリアが狭いLTEより広域にインフラが敷かれている3Gの速度が安定している方が良いとは思うのですが、過去のインフラ資産が生きるプラスエリアが使えないと言うのは結構痛い気はします。今まではそれなりにSIMフリー端末に自由度を持たせていたAppleですが、今回からは変わったんですねぇ。
実機を触らせてもらい端末自体には魅力を感じるものの、ちょうど端末を入手出来るのがもう少し先になりそうなので、情報を集めつつアップデートするかはもう少し考えたいと思います。