昨年末にお勉強用にLinux Mintを入れていたThinkPad X61SにWindows8 Consumer Previewを入れてみました。発表から1か月くらい経ってしまったので、大した話題性もないわけですが、一応メモとして。
[インストールの準備と方法]
方法はUSBメモリーにインストールディスクを作って入れたのですが、何故だかMSのISOファイルでは引数が合わないと言われ、LinuxでもMacでもUSBメモリーに書き込めなかったので致し方なく家内のWindowsマシンを借りてboot可能なUSBメモリーを作成。
安くUSBメモリーを探すのであればやはり上海問屋あたりが良さそうです。
この方法だと32bit版しかインストール出来ないので最初は32bit版を入れましたが、メモリーが3GBまでしか認識されないのが勿体無い気がして64bit版を再インストールしてしまいました。なぜだかWindows上からダウンロードすると引数のエラーも出ずにUSBメモリーに書き込み完了。
Thinkpadの起動ディスク順をUSBからに設定して再起動すれば勝手にインストールが開始されます(電源投入時のBIOS画面で設定)。このあたりは他のPCでも同じと思います。
Bootディスクを作ってしまうと、インストール自体はとても簡単でしたし、かつてのマイクロソフトの太鼓(もう知らない世代も多いような・・・)も現れず、非常に楽チンだと思います。しかも特にインストール時にWindows LiveのIDを設定してしまえば、基本的なクラウド環境は手に入ってしまう便利さは、iPhone、iPadでAppleが、AndroidやChromeOSでGoogleががやってみせたほぼZero Configurationな環境をいわゆる並みのPCでも実現させるマイクロソフトなりの答えだと思いました。
日本では大して販売数が伸びていないWindows Phoneでも既にやっているものの、Nokiaのような本格的にマイクロソフトと組んでいる会社が日本市場に参入するまではその本領を発揮できないのではないか、と思うので、Windowsブランドを活かして、マイクロソフトがクラウドに取り組み状況の一端を感じるにはこのWindows8はとても良いのかも知れません。
メモリー4GB、高速なSSDを入れたThinkPad X61S(Core2Duo1.6Ghz)でも複雑な事をさせなければ十分使える程度のOSなので、Linux Mintよりも日本語の扱い等は軽快な気がします。ちなみにThinkpad用のLenovoドライバーは特段意識しなくてもWindows Updateを使うとインストールされるようです。バッテリー保護の意味でもLenovoのサイトからWindows7用省電力ソフトウェアなどは入れてみました。
必要な方は下記のURLからダウンロードしてください。
ソフトウェアとデバイスドライバーのダウンロード・ファイル一覧 – ThinkPad X61, X61s, X61 Tablet
ただし64bit版では指紋認証のアプリがうまいこと動かないらしく、起動するたびにエラーが起きてしまったので、入れたものの削除。
[インストール後の所感]
最近UI/UX系が仕事の中心なので、MetroUIに関して一番興味があったわけですが、使ってみた現時点の感想としてはデスクトップモードがあるが故に、実に中途半端な存在にさせられているように感じてます。
MacOSとiOSというまったく違う利用用途のニーズを満たしながら進化させた後で、統合を目指すAppleとは違い、だいぶシェアを奪われたMicrosoftとしてモバイルとデスクトップの両方を取り返す必要があるのでこういういびつな組み合わせになったのではないか?と思わせる使い勝手。OS Xのフルスクリーン画面でもまだそれ程メリットを出せるアプリが少ない状態ですので、もう少しMetroUI向けアプリが増えると手放せないものになるのかも知れませんが、Consumer Previewが出たばかりに現時点ではほとんどデスクトップモードばかり使ってしまい、ほとんどWindowsノートパソコンでしかない感じ。しかもGoogle Chromeを入れてしまうとLinux Mintで作業するときと何ら差がないと言うか・・・。
Preview版としてはとても良い出来だと思いますが、正直、一般の人が無理して興味本位で試さなくても良いような気がしてしまいました。
とはいえ、MetroUIのフルスクリーンの雰囲気を感じられる普通のWindowsアプリがあったので入れてみましたのでご紹介します。
MetroTwit
http://www.metrotwit.com/
いわゆるTwitterクライアントですが、ごちゃごちゃしてませんし、基本的な事はこれで十分だと思います。
他にインストールしてみたアプリとしてはEvernote、Dropbox位で、寝る前にインストールして一晩も放置しておけば普段使っていたデータ類は手元にやってくる便利な時代です。
とりあえず導入編としてはこの辺で。
気が向けばMetroUIの特徴のひとつであるPeopleハブ等についても印象を書いておきたいと思います。