マトリックス レボリューションズ 感想

そういや11/5に観てから書いてなかったので、感想書いておかないと。

まぁ時期が時期なので、ほとんどの人がすでに映画を観ているか、少なくともどこかで評判は知っていると言う前提で書きます。

まずストーリーについて言うなら、僕は満足いく内容だったと思うし、いわゆるこれまでの締めくくりを飾るには十分な作品だと思ってます。
この感想は大半の人も同意してもらえるのではないかと思っています。

ここからが書き方が面倒で、

・期待が大きすぎたから・・・
・宗教映画
・CGのデパート(古い表現だなぁ)
・結局アニメのパクリばかりじゃん

等、評価ポイントとしてはいくつも視点が出てくるのではないかと思ってます。

確かに観おわった後に、何というかこう清々しい感想が出ない映画だったので、良く言えば、観た人の好きに感想を言えて、悪く言うと製作者が逃げた映画だと言われてしまうのでしょう。

僕個人としては映画としての編集が下手だったなぁと言うのが感想です。何か謎解きの回答フィルムを見ている様な印象でした。じっくり見るとちゃんとその答えが出ている映像なんだろうと思うから。

今思い出しても、最初の映画がヒットしたとは思えず、どちらかと言うとその映像技術面、世界観が当時ハマる人にはハマれた映画だったと記憶してます。
もちろん様々なアジアの映画のオマージュがオリジナルを知っている映画ファンをニヤけさせるに十分だった事も言えましたね。1本で終わらせるのは勿体無いけど、続きが無くても気にならない適度な感じが良かった。

つまり映画としてとても良いバランスだったなぁと思ってました。

それがリローデッド&レボリューションズと言う巨大なシナリオと謎と言えばかっこ良いが、別に考えなくても元々シナリオ的には筋が通ってしまう要素が入り、映画としてのバランスを崩してたなぁと思いました。

でもまぁリローデッドはコンピューターの世界「マトリックス」でのストーリー展開がほとんどなので、映像面で印象的なシーンをいっぱい残してました。
※ちなみに僕はメロビンジアンの別荘での戦いシーンが好きです。

この映画のラストでどんでん返しが起き、次の舞台がマトリックス外の現実世界となります。

だからイカ機械と戦闘ロボットの戦いが中心で何ら問題ない。

まぁ普通に盛り上げるなら、ネオがこの戦闘シーンで救世主っぷりを発揮して人類を救うと、きっと興行的には歴史に残る、完結編にふさわしい映画になったのではないかと思います。
※もちろん、このシリーズのファンがそんな展開で喜ばないことは知ってるつもり。僕もそれではつまらなかったと思う。

じゃあ主役は何やってたのかと言うと、敵の本陣に乗り込んで平和協定を結ぼうとしてました。その際の交渉材料を用意していたのは預言者(オラクル)。だからエンディングのクレジットにオラクルが最初に出てくる。最初のマトリックスでモーフィアスが預言者について語るシーンでも、「彼女は昔からこの戦いを支援してきた」のような事を言っている。つまりはこのおばさんが映画の影の主役だったわけ。

ここでまた人間として素直に喜べないところがあるわけです。このおばさん、見た目は人間ですがプログラムであるとリローデッドで明らかになりました。つまりこの映画は人類が主役じゃなく、コンピュータープログラムが主役だったわけです。

こう捉えるとレボリューションズのエンディングも納得いくなぁと感じた次第です。

最初の映画の評価でも妙に人間味のない登場人物云々等言われていたでしょ?監督の視点は常にプログラムの方に軸がおかれていたように思いました。だから人間の愚かさや、偉大さ、生命体としての脆さ等を客観的に描き出せたのだと思いました。

ま、実際のところ、そう言う事を考えて製作してきたのかなんて、知る術もないですし、知らなくて良い事なのでしょう。
ただ、対外の感想は人間としての視点で考察している事が多いように思えました。もちろんそれで当たり前だし、正当だと思う。

どちらかと言うと素直にそういう普通の視点で納得させてくれない、もしくは気づかせてくれない編集に課題があるのではないかなぁと僕は思いました。シナリオと映画全体に関してはそんな印象。

シリーズ通して観たファンとしてトリニティの死のシーンに関しては思わず泣いてしまったのですが、ミフネ船長の暑苦しさも良かったなぁ・・・。どっかに書いてあったけど、ミフネ船長が10人くらいいたらもう少し戦況も変わったかもしれないねぇ。更に暑苦しいと思うが。

映像面で金掛けたと言われているザイオンでのバトルとラストのネオ VS スミスの戦いですが、最近CG映画ばかり観てるからか、すごいんだろうけど、衝撃が少ない。当たり前に観てしまった。

最初の映画の映像的な衝撃は手法だけじゃなくて、その画面割りのセンスの良さだったと思っていたのですが、リローデッドやレボリューションズにはそういう普段見なかった視点に置かれたカメラって無かったように思う。トリニティーが高速を逆走するシーンでトラックをすり抜ける映像はスリルあったかも・・・。

なので、面白かったんだけど、どうも刺激が少なかったなぁと言う感想に落ち着きました。

あ、でも音楽は後半2作品の方が全然良いよね。

人それぞれ感想はあると思いますが、僕はこれでお祭りはおしまいだと思ってるし、盛り上がった過程が楽しかったと思ってます。なので映画作品だけで語ってはいけないんだろうね。

そんなわけでこのマトレボ関連はこれにて完結。

※追記で。

映画のラストで預言者(オラクル)が太陽を見て頬笑むシーン

OracleがSunを見て頬笑む=アンチ・MS・・・

と言う解釈がある事にはワラタ

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プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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