Touch UIに対する幻想

Touch UIが誰にとっても使いやすいわけではない。こういう話はスマホが便利と思っている人でもある程度同意していただける気がしています。

スマホという話で続けると、たまたま今日こんな記事を見かけました。

Motorolaがかつて人気を博したMotorola RAZRのアップデート版を発売するらしいです。
いわゆるガラケーですし、スマホ全般に陰りが見えてきたので残り市場を早く刈り取りたいという話だったり、携帯事業から撤退してしまった日本企業は時単打を踏むのだろうな、とか見方は色々あるとは思いますが、表題の話を考える材料としてはまさしくUIが違うわけでして、UXという意味でも全く違う体験を得られる通信デバイスです。

端的に言うと、タッチ式のUIはシンプルでわかりやすいから、子供だって使える、という話が昔からあったので、うちの0歳児達にiPhoneやらApple Watchやらを触らせていて1つだけ気付いた事があります。

確かにタッチする事はわかりやすい。だからと言って、アイコンをタッチするUIが使いやすいというのは幻想

という話。確かに良く触ってくれますし、楽しんでいるようです。
でも、だからといって、デザイナーが一生懸命デザインしたアイコンの意味を理解することもありませんし、そもそもそこに何が表示されているかも意識しておりません。彼らが理解している世界は目の前に光るガラス板だけです。その板をたたくと画面が変化し、更にたたき続けると板から「もしもし??」と声がする程度です。
意図して、ホーム画面に戻ったわけでもないですし、入っていた写真を消したわけでもありませんし、ましてやリダイアルにあった美容院に電話してカットの予約をするわけなどないのです。

ですが、かつてUI関連の仕事をしていた際には良く聞きました。タッチUIは子供でもわかるくらいシンプルなので素晴らしいと。

実際にはスリスリしているガラス板とそのガラス板の座標で起動するコマンドを変えているUIなわけでして、アイコンベースのUIデザインが優れていたわけでもないのだと言う点です。この気づきは音声UIを対話式にしてもイマイチ使い勝手が良くならない点に対する気づきとも同じです。ターゲットを誰にするかが前提にありますが、ユニバーサルにサービスを考えるのであれば、必要な要素分解だと思いまして、とりあえずメモ的に書いてみました。