未来のクルマの方向性

Apple

今が攻めどきとばかりにロボットや自動運転関連のネタが出てきますね。

まず自動運転のレベルを引き上げる可能性があるSoCが発表されました。

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「自動運転レベル2、3を超えることができる」:ルネサス 自動運転車の頭脳となる次世代SoC発表 (1/3) – EE Times Japan

読む限り、特徴としては最新の「PowerVR GX6650」を採用してグラフィック処理性能を従来比3倍の460GFLOPSになったとあります。量産は2018年3月を予定との事でちょっと先ですが、今のスマホ以上の処理能力がクルマに載せられる点は期待できそう。

中に出てくる自動運転のレベルに関する個人的な見解はこちら。

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雑感 20151110 | edge of the future

自動運転のレベルが上がった時のドライバー側のUXの違いはボルボのこちらの動画が結構現実的な印象です。

クルマをコントロールしないのだからハンドルなんて要らないのだよ、とiPhoneのようにプラスチック製のキーボードは不要とばっさり切り捨てた提案をしているのが東京モーターショー2015で日産が出展した「iDS Concept」ですね。

あとはデトロイトモーターショーにも出展した「F015」をもう少しポップにしたメルセデスのコンセプトカーです。

個人的には日産「iDS Concept」とメルセデス「Vision Tokyo」の提案を見て思い出したクルマがあります。2009年のプジョーのmetromorph conceptと言うデザイン。生活の中でクルマと居室という境目が曖昧になるかも知れない、という提案になっています。

以前この手の話をしても「?」と言う顔をされることが多かったのですが、2015年も終わろうとしている今なら潜在的なニーズは感じている人が多いと思います。ニーズは時間をかけて変わっていくんですね。

ちなみに「iDS Concept」の動画にも出てくる車外の人とのコミュニケーションについてはこちらの記事にある特許でかなり現実味が帯びてきた印象です。

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Google、自動運転車の車体に歩行者に向けたサインを表示する特許を取得 | TechCrunch Japan

特許本文はこちら。

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もちろん特許を取ったからリリースというわけでもないですし、クルマからメッセージが出る方が便利なのか、窓を開けて「話す」方が早いかは置いとくとして、今回取り上げたような各社が公にしている情報だけでもクルマと人の関係性が次第に変化していくことは想像出来ます。

そして相変わらず足りないのは、そうした時代に求められるサービスという議論ですが、その辺は自動車業界だけでは解決出来ないので、更なるコラボレーションが行われるべきです。僕個人の立ち位置は以前から変わらず自動車業界ではないのでコラボされる側です。

あとTeslaとかAppleの話が抜けてますが、Teslaは比較的「クルマ」らしい形の中にICTを入れてイノベーションを行っている印象、Appleにおいてはそもそも公式に取り組んでいるとも言っておらず、正直言って情報がなさ過ぎです。まぁ部屋にタイヤや動力が付いた電気自動車で、AppleTVとiPhoneがセットになってSiriと会話するだけで行き先に着く感じなんだろうとは思ってます。つまりは今iPhoneと一緒に生活している状態に「移動」が追加されるだけです。
強いて言えばTeslaの方がバッテリー面で強みがありそうな印象ですが、BMWと仲良くなって良いハードウェアが生まれる事に期待しています。

個人的にはメルセデスのCarplayがいつになったら解放されるのかが気になっております。発表したけど無かったことにしたいんでしょうね。このあたりの豪快なパートナー変更がアメリカの会社らしいな、とかなり実感がこもった感じで見つめております。

ちゃんと動いていたんですけどねぇ。

1ユーザーとしてはメルセデスのCommand onlineの音声認識にはイライラするので、Siriさんの同乗を心よりお待ちしております。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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