たぶん世界初!Spatial Jockey で #VR と #DJ を #VJ しちゃうイベント

Oculus VRをVJ的に使えるSpatial Jockeyと言うシステムを使いDJの音を融合すると言う企画のイベントがあり少しだけ足を運んできましたので感想を少し書きます。

SJ DJ
SJ DJ

1.経緯
話のネタは気持ち悪い画像化エンジンとして著名になったGoogle Deep Dream用のWebインターフェースがあると聞いて使ってみたサイトです。

ねとらぼさんの記事

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世界中のPCの空きリソースを人工知能処理マシンに変える、人工知能グリッドネットワーク計画が開始。

Deep DreamのWebインターフェース

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Upload your photo and let AI dream with it.This is web interface for Google Deep Dream. Photos are processed with Google Deep Dream python code with BVLC GoogleNet Model on deep learning framework Caffe on cloud servers. Experiments for deep learning algorithm.

そしてそのDeep Dreamのサイトにしらっと告知がされていたのが今回のイベントです。

2.イベント概要
日時:2015年7月19日(日)17時〜21時30分
場所:早稲田 音楽喫茶 茶箱(sabaco)

Spatial Jockey from Psychic VR Lab on Vimeo.

イベントの詳細のページはこちらです。

Spatial Jockeyのシステム面については既に記事になっているので、こちらをご一読ください。
この記事まで読んでみて、あとは体感してみないと仕組みは理解出来ないかもなぁと思って、とりあえず会場に行ってみた次第です。

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空間全体を音に合わせてVJみたいに操作できちゃうSpatialJockyを体験してみたよ。

「えっとOculus VRって何すか?」な方のために理解促進用の記事も貼っておきます。念のため。

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フェイスブックが、仮想現実(VR)ヘッドセットを手がけるOculus VR社を買収した。通信、メディア、エンターテイメント、教育などの新しい分野に広げたいと考えている模様だ。

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FacebookによるOculus VR買収は、批判も含めて大きな反響を呼んでいる。この買収は、仮想現実テクノロジの未来にとってどのような意味があるのだろうか。

3.所感
なんと言ってもVRのコンテンツ次第。クラブや野外のDJイベントだと会場自体の「箱」の作り、スクリーンに映るVJの映像、さらには会場やフロアのライティングでDJが繰り出す「音」を演出して参加者が盛り上がると言う流れです。
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今回だとこのクラブの「箱」部分と「映像」部分の大半を担うのは人の視野角にあるVRコンテンツになります。耳からは音が入ってきてますし、重低音は身体で感じて、たばこのにおいは鼻で感じるわけです(禁煙期間が長いと長時間耐えられなくなってきた)。

実際に自分でも体感した事があるので激しく同意してますが、本来、Oculus VRってこのくらい人が入り込める機能があります。このジェットコースターのデモは頭でVRとわかっていても立っているのがつらくなる位のコンテンツでした。そして、動画からもおわかりの通りにサイレントディスコで使えるね!って話なんですが、この動画で倒れちゃう人がいるくらいの没入感がイベントであったのか?と問われると残念ながらそうではなかった。こういうのは個人差があるので人によるのかも知れないが、僕個人が没入感を感じなかった理由は結構シンプルで、音とVRコンテンツの同期が取れていない点がどうしても気になったから。

通常のクラブだと「箱」として”VJ”と広瀬すずに蔑まされて話題になった職の”照明さん”がいるわけですが、トランスするために効果があるのは”照明”だと思ってます。仮にVJは若干合っていなくても音と照明が合っているとフロアのお客さんはDJの世界に入っていくと思います。
VRを使う場合、このVJと照明の両方を兼ねている仕組みになるので、映像とリズムとズレをダイレクトに感じる事になります。そういう理由もあって現時点ではビートの効いていない音の方が相性はいいと感じました。

SJ DJ
SJ DJ

単なる想像レベルでレイテンシーの原因も考えてみます。先ほどのシステム解説の記事にもありましたがUnityのホストマシンから子マシンに通信する段階でも当然レイテンシーは発生しているはずです。そして非同期なのでDJの音はリアルタイムに遅延無く届いてしまうと言う状況から考えると、ホストのマシンのVRコンテンツなら同期問題はほとんど無かったのかも知れない。この手の話はもともと想定されていた課題だと思うし、実際のクラブでも大箱と小箱では音の鳴りが違うのは当たり前なので、今後Spatial Jockeyのシステムが進化する中で遅延を体感させにくくするように改善されるのでしょう。欲を言うなら今の構成ではオンデマンドの配信がしにくい点もビジネス的には(ry)。

SJ DJ
SJ DJ

あと、Oculus VRの前に着けてあるLeapMotionのおかげで自分の手が画面に表示されるのですが、あいにくVR世界のものに触れられる感じでも無くて、今回はあんまり使い切れなかった感はあります。まぁ他人がVRの世界に表示されたりすると隣の人にちょっかい出すとかで程よいナンパツール、もとい、コミュニケーションツールとしても活用できたりしそうです。

技術は違いますが、座標系ではこういうUIの作り方もありました。結局2014年度で製品化されたのか追えてませんが、報道発表してしまうと消せないのでつらいですね。

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富士通研究所は、指で直観的に操作が可能な次世代ユーザーインターフェース技術を開発しました。

イベントの所感は以上。

方向性としてはソーシャルと高速モバイル通信でインフラが変わった次に”メタバース”も改めて価値を見出されると思います。僕自身はその3要素に加えて前から仮説として「移動」の市場を考えてます。限られた調査時間の少ない情報源ながらも技術動向も追い続けていると着実にそういう世界がそれぞれの方向から近づいてきていると感覚にはなっていて、無いのはそれらの要素を編み込んだサービスとなります。

企画者目線で言うなら、こういった世界観は組み合わせる市場次第で「企画」には出来ると思いつつ、お絵かきするだけのコンセプトだけではなく、実際の研究成果や技術がないと可視化出来なくて非常に時間がかかる世界なので、企業としては現実味が薄く優先的に投資しなくていい分野、ってレッテル貼られちゃうんだよな、と言う印象です。
だから”組み合わせ次第”って事なんですけどね。