昨日(5月15日)に日本科学未来館で開催されたTEDxTOKYOと言う熱いイベントに参加してまいりました。
TEDとは「ideas worth spreading」の精神で米国で生まれたイベントでTechnology, Entertainment, Designの頭文字なのですが、詳しくは解説ページをご覧いただく方が良いかと思います。
そのTEDの精神を受け継いだイベントである”TEDx”として世界各地で開催されている東京版がTEDxTOKYOとなります。
1日かけて世界中で様々な活動を行っている方のプレゼンテーションを聞き、世界中から集まった300人の参加者の方々とお話をしながら1日を過ごす素晴らしいイベントでした。
このイベントはモチベーションの高いボランティアのみによって支えられており、当日のプレゼンテーションはUstreamでライブ中継が行われ、既にYoutubeにもアップロードが始まってますので、是非御覧下さい。
今年のテーマは”Hit Reset”でした。
リセットの時。これまで20世紀に培った文明だけでは問題を解決出来ない領域に人類が立ち入っているわけですが、そんな見えない、一人ではわからない課題に対しても、恐れないで希望を持ちながら立ち向かおうと言うメッセージを受け取った気がします。
ストレートにそのメッセージを発していらっしゃったのは村山斉氏です。まさにDark Matters。
Owen Rogers氏の話にはデザインにおける重要度も変わってきており、これまでのように形状や機能を求める段階から、美学、目的、エクスペリエンスを大切にする時代になっており、この観点は夕方に登壇したデザイナー奥山清行氏のデザイナーはまだまだ余地があると言う内容にもつながり、様々な方々のお話が大きな流れを持ち、1日を通して様々な気付きを得られる場だと思いました(奥山氏のプレゼンがアップされたら追加しておきます)。
また、表現の方法も一般的なプレゼンテーションだけではなく、例えば1番最初のプレゼンテーターでアイスブレイク的な意味もあったジェイク・シマブクロ氏のように、音楽は国境も国籍を超えていける素晴らしいコミュニケーションだと再認識させていただけました。
他にも林家今丸師匠の切り絵があったり、Cirque du Soleil’s ZEDに所属のGinger Ana Griep-Ruiz氏のパフォーマンス等、様々なプレゼンテーターが登壇しました。
ニューヨークのスタンダップコメディをマスターし、ゴールデンタイムの司会にもなった日本人である神田瀧夢氏のプレゼンは絶妙でジョークの連発に会場も大爆笑でした。
日本人が開発するトイレがいかに素晴らしいのか?を非常にテンポよく解説した川口盛之助氏のプレゼンの後はトイレでの会話も妙に盛り上がってました(動画がアップされたら追記します)。
哲学者の田坂広志博士は「目に見えない資本主義、Invisible Capitalism」をこれまたウィットに富んだ詩にして語ったくださいました。
そして、「見えていない」事実についてはヒューマン・ライツ・ウォッチ(東京オフィス)の土井香苗氏が日本人に見えていない現実を日本語で説明してくださり、会場も総立ちのスタンディングオベーションでその活動に敬意を表してました(ビデオは後ほど追加)。
何かに気づいて動き出そうとしたとき、リーダーシップが必要になります。そのリーダーシップとは何か?誤解されている内容をわかりやすく説明しているプレゼンテーションもありました。それがデレク・シヴァーズ氏の 「社会運動はどうやって起こすか」です。
既ににこのビデオを見た人がほとんどだと思いますが、ムーブメントを起こすために必要な要素のわかりやすい説明だと思いました。なにより、このビデオが午前中に流れた事で、ランチ時間の雰囲気も和やかになり、あちこちで出会いが起きているように思いました。
全員の感想は書けないのですが、とにかく梅若猶彦氏の「能」のパフォーマンスもこの東京でのイベントを印象的なものとした内容だと思いました。
全てのプレゼンテーションはTEDxTOKYOでYoutubeの動画が見られるようになるとの事ですので、ご興味をお持ちいただけましたら是非御覧下さい。
TEDxTOKYOのサイト
個人的に撮影した分の写真はFlickrにタグを付けてアップしておきました。
スタッフの方々は夜のレセプションの後半になって会場に寝不足の状態で会場にやってくるなど、本当にぎりぎりの状態だったと思いますが、本当に楽しく、素敵なイベントでした。お誘いいただき、ありがとうございました。
TEDxに関連して日本でも他に様々なイベントが企画されていると伺いました。自分でも貢献出来る部分は積極的に関わっていけたらと思ってます。
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