iPhoneではマルチタッチを活かした様々なアプリケーションが毎日App Storeに登場してますが、このデバイスを音楽制作にも活かそうと考える人は多いみたいです。
前のエントリーでiPhone上で名作ソフトのRebirgh RB-338風な事が出来るソフトとして
technoBoxを紹介しましたが、より高機能な音楽アプリがありました。
それがRetrolink HBと言うところから登場した”Randgrid synthesizer and drum machine”です。
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Randgridが公式サイトのようです。
機能紹介やレビューを読むとこっちの方が高機能で、ステップシーケンサーとシンセ(TB-303)が2トラック、ドラム(TR-808、TR-909)が2トラックの合計4トラック使え、更にエフェクト(ディレイにディストーション)もついてます。無茶しなければリアルタイムに音楽を作って行けるだけのパフォーマンスがあります。
僕が無駄な説明を書くよりこの動画をご覧いただくと、このアプリケーションで何が出来るか?一目瞭然。
動画は現在販売されているバージョンではないみたいなので、1.01と呼ばれている今のもののキャプチャー画像を何枚か貼ってみます。
これがPartと呼ばれている音の入力画面。
こっちは音階を入力する方。先にピアノキーでコードを選んで、16分の音を鳴らしたい場所をタップすると音を鳴らす場所の色が変わります。
こうやって作ったものがPatternと呼ばれ、このPatternを組み合わせてSongを作成します。
Ableton LiveやらAcid等、パターンベースのシーケンサーを使っている人には、ある程度おなじみの工程だと思うけど、iPhone / iPod touchでここまで出来ちゃうのか???と言う位におもろいはずです。
動画の中では出てきませんでしたが、こちらがSongの画面。4つのトラックが8小節まで表示されまして、一応256小節まで入力出来るようですので、短めのトラックなら結構がっつりいけます。
さらにこちらが音のバランスを決めるMixerやDelay、Distortionの出力を大きさ、曲のテンポ等を決められるGlobalのメニュー。必要にして充分って感じですね。
気になるお値段ですが、現時点での日本のiTunes Storeについてるお値段は900円。なんとtechnoBoxより300円お得です!
機能も豊富で値段も安いので、このRandgridをおすすめ!と言いたいところですが、使ってみて感じた点をひとつだけ書いておきます。
買ってすぐだとデモで入ってる音があるのであまり気にならないと思うのですが、technoBoxは買ってすぐにでも編集作業に入れます。音源も少ないしUIがシンプルなんで、あんまり画面を行ったり来たりしないで済むからです。このRandgridは上でご紹介したとおり結構高機能。なので、Song、Pattern、Partでちゃんと音を入れてあげないと、自分のオリジナルを作れないのです。iPhoneの小さい画面の中にこれだけの機能を盛り込むとなると、何度か行ったり来たりする回数が増えるので、人によってはPCでやった方が速いや、と感じちゃうかも知れません(まぁ実際そうですw)。
でもそういう面倒臭さを補って余る程に、テクノ好きならRandgridは楽しめると思いますので、良かったらお試しください。
900円
これまでもbeatmaker()とかテノリオン風のPaklsound1()とかで遊んでましたけど、こういうど真ん中のシーケンスソフトまで出てくると、やっぱりマルチタッチのUIは使えるな、って気がしてきますね。
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