企画立案の時期に思い出すべき項目(のドラフト版)

慌ただしい毎日が続きます。
4月始まりの企業が多いと思うので、そろそろ事業計画とかで忙しくなる季節だと思います。
その反対に年度の終わりとして、収支の取りまとめや納期に向けての追い込み、プロジェクトの活動報告等で忙しくなる季節でもあります。
僕も去年の春からやってた仕事の報告書類を作って報告をしました。

今までであれば自分の感触として「あんまり伝わってないなぁ」と肩を落とす事が多かったのですが、だいぶ様子が変わってきた気がして、何ともそれが嬉しかったです。

約1年前にそのプロジェクトを始めた頃には、その場で見てればわかる位に「ちっとも伝わってない」状態でした。目の前に見える顔がみーんな「ぽかーん」としてるわけで、発表者としてはそれはもう泣きたい程に寂しい状態でした。
そんな一人の状態からスタートして、何度も軌道修正をしつつも設定したゴールに辿り着いて出した企画で共感を得られたと言うのは、サラリーマンをやりながらもとても恵まれた環境に置かせていただいてるんだな、とふと思いました。

結局、何かやる際はどのような環境であっても継続する事でしか周りの人には伝わらない事がある、と言う事を実感しました。もちろん言うだけではなく、具体的なアウトプットを作る事や、体験を共有してもらう事など、他の表現方法も心がけました。

会社では社内公募制度の2回目があったからか、年末年始のタイミングで企画とかってどうやってるんですか?とかを、なぜだか後輩の人に聞かれる事が多かったので、自分自身の振り返りも含めてどういう事をやったのか?軽めに書き出しておこうと思います。先に書いておきますが、もっと近道や茨の道はありますし、そもそも万人向きではないのですが、たまたま同じ環境で僕と同じように困っている人の役に立つならと思ってます。

[企画立案でやるべき項目 ドラフト版]
1.フリーハンドで考え仮説を立てる
2.実現のために近すぎないゴールを設定
3.その仮説を検証する期限を自分で決める
4.情報は足で稼ぐ
5.どういう構成でその仮説が成り立つか書き出す
6.書き出した内容で具体的なプロトタイプを作る
7.レビュー、相談をして仲間を増やす
8.1を見直し、7までを繰り返しクオリティを上げる

[解説]
1.フリーハンドで考え仮説を立てる
最初の関門は1である事は明白です。企画するのが得意な人なら前提条件が多ければ多い程企画しやすいのはわかると思いますが、予定調和の内容にならないよう、一番苦手な事を心がけましょう。理由は簡単で、予定調和な企画書は見た瞬間に読み手が一気に冷めます。なので、どういう世界にしたいのか?設定から自分で決めていかないと。
過去にこんなのを書いた事を思い出しました。

タテとヨコをつなげるにはまず”世界(観)を定義するスキル”が必要 | [NOZAKI.COM] – edge of the future –

仮説を立てるために必要な事一式はここに含まれます。なのでビジネスモデルとかどうするのか?もぼんやりこの辺で考えておくわけですが、厳密に考えすぎると次のステップに進めませんのでほどほどに。放っておいても考えなくてはいけない時期が来るのでちゃんと考えるようになるはず。

2.実現のために近すぎないゴールを設定
何しろ時間は有限です。なのでマイルストーンの設定は大事。最初の到達点と読み替えても良いかも知れません。プロジェクトに与えられた時間によりますが、3ヶ月単位とか感覚的には半年くらい先までかな、と思います。

3.その仮説を検証する期限を自分で決める
自分の首は自分で絞めましょう。それ以外に絞めてくれる人はいません。
 人の言う事を聞かない僕の場合だけかも知れませんけど。
 複数で手分けしてやってるなら誰かが手綱を握る必要があります。

4.情報は足で稼ぐ
ネットで情報だけなら集まる時代なので、レポート書きが仕事なら効率的に行えるのでしょう。でもそんな情報しか書いていないレポートは同じくぐぐれば書けてしまいそうです。ここは自分の五感で体感した情報じゃないと、肌感覚は養えないと思います。自分の場合、フットワークの軽さは学生の頃から変わってない点なので、各自出来る範囲で。

5.どういう構成でその仮説が成り立つか書き出す
いろいろ情報が集まると、何となくそれだけでお腹いっぱいになって昼寝したくなります。が、昼寝前に情報同士のつながりを書き出しておきましょう。個人差はあると思いますが、僕はメモになるものはいつも手元に置いておきます。記憶力が悪いので手で書かないと覚えてないみたい。
そういう情報が集まった状態で、ゴールを思い出すと、だいたいどういう風に作ったら仮説のものが実現するか?イメージが湧くと思います。足りない部分はそのまま空欄でもいいし、追加調査してもいいけど、まずは全体の構成を考えるのが最優先で、完成予想図的なものや大まかな構成が頭に出来てれば良い状態。

6.書き出した内容で具体的なプロトタイプを作る
完成予想図やその構成が頭にあるんだから、企画者ならプロトタイプが作れるはず。作りましょう!
いろんな人と関わると、如何に自分が考慮しきれてなかったか?に気づかされます。その場でどんどん即断即決しましょう。何しろ完成予想図がわかってるのは企画者本人だけだから自分の感性だけが頼りです。
この時に気をつける事は、協力してくれる人に精一杯の敬意を払う事。楽しんでもらえるように心がけましょう。何しろ元をただせば自分のわがままにお付き合いいただいているわけですから。

7.レビュー、相談をして仲間を増やす
具体的にこういうものだ!と言うプロトタイプが出来たのでやっと人にプレゼン出来ます。
具体的な叩き台が目の前にあえれば、感覚の違う人同士でも、コミュニケーションが取りやすいはずなので、多様性も活かせるわけです。そりゃもちろん頭ごなしにNGを出す人もいるでしょう。それも良いアドバイスですので、甘んじて受けましょう。そのために6の段階では自分の感性で決断する必要があるわけです。そうしてると、何を言われてもとても前向きに受け止められます。

8.1を見直し、7までを繰り返しクオリティを上げる
共感を得られた場合は、今度は人が増えた状態で繰り返すのでしょうし、いまいちだった場合はもらったフィードバックを参考に、仮説を修正して再チャレンジ。その際の再スケジュールはものすごく短くて済むはずなので、早く修正してレビューしましょう。ここでヘタらず何度も繰り返すピュアなしつこさが大切。

頭で考えれば簡単な話ですが、本当はこういう活動を継続していく事が一番大変。何度も萎えそうになります。
そこで僕自身は萎えそうになった時にこういう風に偉大なる勘違いをするようにしてます。

そもそもアイデアなんて誰でも思いつきます。でも思いついたアイデアがどうやったら実現出来るか?明確に考えてる人は思いついた人より確実に少ないし、それを具体的に形にしようと努力する人はもっと少ないでしょう。もし自分がその途中にいると思えるなら、それだけ考えてるだけの人より成功に近づいてるって事だな、と。

もちろん、そういう過程を経て、「何か」が世の中に登場して、人の目に触れる場所で体感してもらえる事は非常に少ないわけですし、ましてや成功の賞賛を貰える等と言うことはとてつもない確率なのです。

なので正しいと思えるゴールなら確率を上げるには活動を止めない事が一番近道だとも言えるじゃないかな、と。

ちゃんと夢を見ましょう、と言う事。自分も信じてないような夢なんて、誰も信じてくれるわけもないし。

というわけで、小さくても出来る事からやっていけば良いと思う今日この頃です。
そういうところってなかなか人に伝わらないものですが、ある程度成果がまとまると気付かれやすい規模になってると思います。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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