WWDC08 エンタープライズ利用でのiPhoneについて

7/11にソフトバンクモバイルからiPhoneが発売になります。
個人ユーザーにとってはそこから新しいインターネットとの付き合いが始まるのですが、法人ユーザーにとってもこの端末は気になっているんじゃないかと思います。

San Francisco

基本的にブログなんかに書ける内容は限定的にならざるを得ないのですが、初日のセッションでこの分野についても聞いていたので個人的な印象を含めて書いておきたいと思います。提言も入っているのですが、とりあえず今回初登場なので今後大幅に改善されていく点も加味してお読みください。


アップルのサイトにもある程度載っているのでこのあたりを基準に補足する感じで。

アップル – iPhone – エンタープライズ

MS Exchange対応と言う点をすごく強調しているわけですが、日本の市場で仕事している側からすると、ExchangeよりNotesかな、と言う印象を持つのですが、米国ではExchange対応で正しいってくらいに導入が進んでいる模様。
なので、これが出来るだけで企業としてはある程度管理も楽になるのでかなり評判になるのではないでしょうか?Blackberryの良い対抗馬になると思います。もちろんマイクロソフトもExchangeサーバ以外にデバイス管理に特化したMDM(Mobile Device Manager)と言う製品もリリースしており、企業におけるスマートフォン導入の素地は出来ていたわけですが、この中にiPhone2.0は入ってきたと思っています。

さてその出来具合ですが、とりあえず参考にならないけどこちらのページ。

アップル – iPhone – エンタープライズ – インテグレーション

一番下のデバイスの設定と言う部分がその内容にあたります。
企業の、しかもIT管理者の視点で見ていただきたいのですが、大量の端末を会社のネットワークにつないで仕事してもらうために管理しているわけですので、管理が楽な方がありがたい。そして、何かトラブったらすぐ対応出来る方が睡眠時間が増えるのでありがたい。

このデバイスの管理をやるにあたって、たぶんWindows Mobile端末並みの事が出来るようになったんじゃないかと思います。MS ExchangeでWM端末のコントロールが出来るって話は有名ですが、そういう風に管理出来ます(たぶんね)。
ただ、管理体系が同じにできるか?と聞かれるとちょっと違うかな、って感じです。
この辺は評価が分かれるのではないでしょうか?世界中のビジネス利用の端末が全部iPhoneだったらこれでも良いのかも知れませんが、あいにくそういう状況は無いわけでして、市場でどういう評価を受けるのか?ちょっと気になります。特に日本のエンタープライズ市場は結構自社管理にこだわるので、こういう構成が受け入れられるか?未知数ですね。サードパーティが登場すべき場面かも知れません。
個人的にはアップルさん、本当にそこまで出来るの?と言う疑問とかを持つ人が出てくるんじゃないかなと思ってます。

ネットワークレベルでの管理、セキュリティと言う面においてはVPNの対応にかなり厚みを感じます。無線LANの802.1xにおいても現在規格が決まっているほとんどの暗号化に対応してそうですので、モバイル端末としては一番イケてるんじゃないでしょうか?後は相性の問題でしょうけど、もしお使いのゲートウェイがCiscoならほとんど問題ないかも(クライアント入ってるし)。ワンタイムパスワードを導入している時くらいでしょうか。動きがよくわかんないのは。

アップルが満を持して、自信を持って世の中に送り出したiPhone OS 2.0ですし、個人としてハックするなり、企業ユーザーとして生産性向上につなげるなり、使いがいのある魅力的な端末だと思ってます。

導入に関してご興味おありの方は、とりあえずiPhone Developer Programに加入する事から始めていただくともっと情報がもらえると思います。

※追記
日本でも発売が決まったので、ブログ界隈ではiPhoneのビジネスモデルに関して日本の通信キャリア的な視点で語る人が多いようなのですが、一般的な企業において必要なのはそれが使える物なのかどうなのか?って話じゃないのか、と思ってこのエントリーを書いてみました。
実際に米国市場では先攻しているBlackberryについてもほとんど言及が無かったりするので、iPhone 2.0のターゲットがどこにあって、何をやろうとしているのか?もう少し冷静に調べた方がいいんじゃないかな、と思ってます。