グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト第9回講義(前半)

しばらくログをサボってましたが、1/26に開催された第9回の講義のメモを書いておきたいと思います。

(前回の講義)グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト第7回講義

この日は午前と午後で講師が変わると言う結構なボリュームの日でしたので、2部構成にします。

前半はNYC大学大学院教授、霍見芳浩氏の特別講義についてです。

基本的な論調は”ブッシュ帝国主義”の米国が”ポストブッシュ”に動き出している現状と、全く持って何も変わっていない日本に対する警告だと思います。同氏の発言はその部分だけを切り取ると結構過激ですが、全体を通しては一貫している印象は持ちました。

話の流れとしては以下の様にようやく出来そうです。

  1. 世界経済、経済構造の変化
  2. グローバル化時代の読み方
  3. 危機は一石二鳥、一石三鳥で乗り切れ

これまで米国では貪欲が美徳とされ、企業の利益が取れる場所が市場だ、等と言う勝手な解釈の市場原理主義が溢れる中、サブプライム問題が発生。生保、金融業界のレイオフが始まると、消費も先細るので実体経済に影響が出て来る。これは時間の問題だろう。
・感想:要するに行動経済学とかで解釈しないと納得感の無い話でしょうね。

Q:グローバル化とは、定義は?

→インターネット時代、技術と資本と情報がネットを通じて世界を駆け巡る時代

一企業、一国の政策ではコントロールが不可能で、各国の連携が必要。目先の利益より長期的な関係が結べるイメージが大事。

別の切り口では20世紀はハードの時代。21世紀はソフトの時代。ソフトパワーの時代。

Q:さて21世紀はいつからか?

→1989年11月9日(ベルリンの壁の崩壊)

ソ連の帝国の官僚主義が滅び、民主主義、ハイテクの時代に入った。あいにく日本はまだ官僚主義が横行している。

そもそも小泉改革とは?どこが改革だったのか?目先のキーワードに踊らされていただけではないのか?マスコミなんかの情報ではなくしっかり事実を見る事。日本は駄目なジャーナリストばかりだ。”日本のメディアの以外に、メディアを持つ”、”もっと理屈っぽくなれ”。

数は少ないのですが、ブログをやってる方々とのゆるやかな交流が増えた昨今、自分自身の情報判断の仕方もかなり変わって来たような気がしていたので、ひとつの方法かも知れないと思いました。

21世紀を見る時、エネルギーの移り変わりで判断するとわかりやすいそうです。エネルギーとは我々の産業を支えている産業。化石燃料に変わるもの(alternative energy)は水素ではないか、と考えている、との事。

イラクの戦争でブッシュ帝国の狙いはイラクの沖縄化だったが、世界はもうポストブッシュに向かって動き出している。日本は政権を変えないと、ブッシュ時代のポチの状態と見なされ、見放されてしまう。民主党が良い政権かどうかではないのだ。日本を明日のブッシュ化してはいけない!

Q:その日本の問題は?

日本の七大制度疲労(後ほど追記)である。

普通はステップバイステップで課題を解決していくが、問題が多いときは一石二鳥ならぬ一石三鳥、四鳥を目指すべきだ。1つづつやっては抵抗勢力につぶされてしまう。

少子化、教育水準の低下、これはチャンスだ。まともな大人として国語力の向上や数学をやらせるべきだ。生徒の数が減るのはチャンスなのだ。先生が生徒に充てられる時間が増えるわけだから普通のレベルの教師でも教育出来るチャンスが生まれる。定年した老人を追加で教師にすればいい。

定年延長、年金不足。年功序列は コストが増すからやはりだめなので、プロ化してキャリアパスを増やしていけば良い。働ける時間が増えるから厚生年金を払える時間も増える。

こういうのが無いから消費の冷え込みは当り前だろう。熟年離婚は 基本的なコミュニケーションの問題と思っている。

今後が不安だからお金を使ってしまおう!と考える人間は楽観主義者ではない。悲観主義だと思う。問題が有ればチャンスと思うのが楽観主義者。解決出来る。

質疑応答

Q:ヒラリーとオバマはどっちがリーダーか?

結局は共和党が勝つだろう。サブプライムで騙された2/3の有権者が民主に反対してる。
イラクのオイルに政治プレミアムがのっている。30ドル程度だろう。

Q:サブプライムどうすればいいか?
日本は金融政策が働かない。金利が低すぎる。ゼロ金利だ。
こういう時は幹部を据え変えろ。
彼らは日本型経営の良い部分を壊してしまった。再構築が必要。
それから時給を上げるべき。
ついでに医療保険を一本化しろ。制度がありすぎる。
最低賃金の上昇、国民保険の一本化。教育投資の増加。金融政策だけではだめ。

最後に先生が寄稿した記事の紹介で講義は終了。

日本はどうなる 2008―暴走する国家に抗うための43の論点 (2008)

あちこち話が飛んだのでうまくまとまってませんが、 国民として、更には30代男子としてやれる事は何か?考え始めると深いテーマを与えられたと思いました。

午前はここまで。

午後は「ブランド」 に関して博報堂の田邊学司氏から簡単な講義と実際にワークショップを行いながら「銀座」と言う街のブランドについて考えました。

(後半に続く)