グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト第7回講義

第5回(カゴメ)、第6回(出張のため欠席)をすっとばし、もう7回目の講義のメモ。
(前回)グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト第4回講義

今回の講師はアーンスト アンド ヤング トランザクションアドバイザリーサービス(株) の野村 滋 Co-CEOで、テーマは”M&Aの概念と実務”です。

自分にとってはこれまでのキャリアの中でちっとも縁が無かった分野ですが、プロから直接お話を伺える機会なので、前からかなり期待していた講義でした。結果は 期待を大幅に上回る収穫だったと思います。

前半は野村氏のこれまでの業務経験と質疑応答、ランチを挟んだ後半はEYTASの各サービスについて、GP受講生としてもご参加なさっている方々からお話を伺うといった構成です。

野村氏は今年で33年のキャリアを会計事務所でスタートし、過去にニューヨーク、ドイツ(デュッセルドルフ)など現地での日系企業の海外進出を支援した後、バブル期の前頃より日本でビジネスをなさっているそうです。

人文科学の世界では7割が考える内容が真実になる。つまり答えはいっぱい存在する、と言う言葉を講義の最初におっしゃっていたのですが、終わってみると今回の講義の根底はそういうテーマで繋がっていたような気がします。科学の世界では答えは基本的にひとつになるのですが、経済の社会では法律にあっていれば確かに悪にはならない世界があります。なので気楽にやりましょう、と言う事らしいのですが、結局企業も人で成り立っているから、M&Aの7割が失敗するような事象が起こるのだと思いました。

前半の講義でとても興味をひいたのはやはりバブル期の企業の動きです。僕自身は日本がバブルの時代には高校生をしており、大学に入った頃にバブルが弾けるという、ちっともおいしい思いをしなかった世代なので、他人事のような面もあるものの、当時はマスメディアを通じてJAPANESE YENの強さを刷り込まれていたため、国内の不動産投資が起きた原因や、海外への不動産投資でお買い物しまくっていた企業のウラ事情、その後訪れた”失われた10年”(ここはかなり実感ありますが)など、企業の会計面知る事が出来て、新鮮な気がしました。

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もちろん、全く知らなかったわけでもないのですが、野村先生のお話は経営者としてのディシジョンのポイントを突いていた気がして、当時の風潮としてはなるようになった事、政府の政策に対する予測が甘かった点(と言うか実務経験不足ですかね?)等はすんなり腹に落ちた感じです。

ランチ(今回はビーフカレー)の後は、EYTAS社が提供しているそれぞれのサービスについて、特に”リストラクチャリング”、”トランザクション税務”、”トランザクションインテグレーション”の3つはGP受講生のご説明でお話を伺いました。いつも講義で議論したり(たまには飲みいったり)の人なのですが、仕事の話になるとやはり顔つきが違い、この学校の参加者が本当にプロ集団を目指す人の集まりなんだと感じました。

事業再構築においてお金を返す順番は資産の売却、収益で返済、スポンサーを捜す、債務免除といった方法がある事、税務がM&Aの成功の鍵と握っている点、M&Aを実行していくには2つのCom(CommitとCommunication)が必要な点など、何となく聞きかじっていた情報を体系だってご説明いただけて、頭がすっきりした気がします。

質疑応答は講義の途中でも多く行われたのですが、ゴーイングコンサーンで行くために、考えるべき事項が多いと言う事じゃないかと思いました。これはどんな組織を形成するにあたっても同じだと思うのですが、継続する気がないメンバーの集まりでは目指すアウトプットも生まれないし、困難な状況を乗り切るモチベーションすら出てこないと言う事じゃないかと僕は理解してます。もちろんそういう組織にしていくのがEYTASのようなプロフェッショナルサービスを提供する集団なのでしょうが、それを受ける企業側も本気で対応を求められるわけです。

僕自身が今回得たポイントは最後の感想でもお話しましたが、自分が勤めている会社が置かれていた環境を体系立てて学べた点と、戦略的にM&Aも活用していけなければ、今の市場環境に追随出来ない事態が今後更に発生するのだろうという事です。もちろんいつの日か自分のビジネスを行う時にもM&Aはとても重要な戦略のひとつになるでしょうし、同じくらいに脅威にもなる事を感じました。やはり規模に応じた事業資金の確保が重要って事ですね。

講義の後、(今のところ)有志のメンバーで検討を進めているプロジェクトのミーティングに参加させていただきました。相当高いパフォーマンスを求められそうでかなり努力が必要なのですが、今回習った”Commit”と”Communication”を大切にしていけたらと思ってます。

この日はここからが盛り上がったわけですが、まぁそれはそれで(w。

次回は12/15。講義時間は短めで、忘年会。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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