音楽はコミュニティー単位で語る時代ですが

アース・ミュージック、有料音楽のアフィリエイター展開を開始:マーケティング – CNET Japan

昔、とあるイベントに参加してた時に音楽配信とアフィリエイトの話を質問をしたことがあったのですが、当時は単なる可能性のひとつと言う程度で考えていたのですが、確かに流通形態のひとつの形なのかもな、と思いました。

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今回の仕組みではDRMを備え、「ON AIR MUSIC!」でダウンロードした音楽を聴くために必要な解除コードを販売することでオンライン販売にするわけですが、このDRMにはWindows Media Technologyが用いられているようです。昔からある技術ではAppleのFairplayとRealNetworksのHelix DRMもありますが、確かに参加する企業に技術面での自由度がないiTSを見ない事にすればこの技術が主流ですね。まぁ主流なのはダウンロード型の動画があるからじゃないか?と思うんですけど(含アダルト系ww)。

このような一般的なDRM技術の上に今回は「バイジャン=VIRAL JUMPING GATE」と言う新しい方式を開発する事でカセット、レコード、CD、MDの時代に普通に行われていた流通形式をネットで再現しようとしているわけです。

・CDを買う→感動する→人に貸す→その人も感動する→更に人に貸す

と言う口コミを促すことで

「感動したら金を出せ!」

を実現したわけですね。とてもリアルな世界の一面を再現してくれている技術じゃないかと思いました。

A8.net」のアフィリエイトのネットワークが加わる事で、ブログ等を介して更なる口コミを産むためのインセンティブを支払えるようにしたわけですので、結構考えたなぁと思いました。(まだ理解が足りてないので間違ってたらご指摘は受けます)

話はちょっと変わりますが、以前どこかのセミナーで247musicの丸山さんに音楽を2つに分類して考えている事を伺いました。

・情報
・音楽

手元にあるファイルは両方とも音楽ファイルだけど、聴く人によっては感動を生まなければただの情報でしかない。情報には金は払わん。感動させる力がある音楽に金を払ってもらいたいと言うコンセプトでMF247がスタートしたそうです。さっき久々にサイトを見たらSNSとかあれこれやってますね。
まぁ視聴させる機能とさくっと決済させる機能があればCD屋さんにはなれるわけですが、ここに「バイジャン」の機能が加わると結構音楽ライフに近いものは実現できるのかも知れないなぁと言う気はします。

でもそうなんだろうか?大きく2点でアーティスト側とリスナー側について。

アーティスト側についてですが、僕自身はこのDRMは特に設定しない方がよいんじゃないの?と思ってます。まぁそれはどっかの御大が言ってたからとか、僕が音楽を管理しているのはMacなのでWindows MediaのDRMが使われているコンテンツは買えない、と言う事ではなく、こういう事を言われると購入意欲が萎える事は結構あるんじゃないのかなぁと思って。世の中の大概のリスナーは受動的にしか音楽を受け取ってないわけだし、その音楽はとてもパーソナルなものなのに、今の仕組みでは能動的に音楽を聴く人以外は新しい音楽に出会えるチャンスがほとんど無いように思えます。だってDRMがついてるコンテンツだと視聴環境を限定してしまうじゃないですか。今だと買う音楽プレーヤーに左右されちゃう。おまけにアーティスト毎にダウンロードできるサイトが違ったりするともっと面倒。まぁ落としたら音楽CDとしてRに焼いちゃえばいいんでね?と言うご指摘はその通りですけど、わざわざ焼くのは結構ちゃんとしたファンがいるアーティストの音楽についてでしょう。それほど知られていないテール系なアーティストはプラットフォームを間違えると曲を知ってもらうチャンスが増えていない事については何にもかわんないわけです(追記:日本語が何か変だから補足してます)。

リスナーについてですが、そもそもSNSに参加して発言していたり、ファン同士で情報交換したりするってのはこれまでの形式で言うとアーティスト公式ファンクラブに入っていて、ライブ会場で旗とかおそろいのTシャツを着ちゃう位DEEPな人なんじゃないかと思うわけです。でも実際に会場にいる大概の人はふつーの人でしょう。ふつーな人が場違いになるアーティストのライブがあるのも事実ですが、たぶんこういう人が音楽マーケットで薄く広くお金を落としている人なんじゃないかと思います。すごくカジュアルに音楽に接していた人達。どんどん専門化が進む中でこういう類の消費者を切り捨ててきてしまった事もCDのセールス下降の要因のひとつだったんじゃないのかなぁと言う気がしてます。こういう声をあげずに市場から去っていってしまったお客さんを呼び戻すには面倒だけどもう少しお客さんが音楽と接している時間の事を勉強しないといけないんだよなぁと。

つまるところ、今回の新しいサービスもリスナー像はファンに偏っていて、所謂人数で言うところの市場のボリュームゾーンにはもっと違うソリューションを提供しないといけないんじゃないかな?と思いますし、新しい才能を発掘する仕組みとしては機能しなさそうだと思います。で、それって具体的にどうすればいいんですか?と聞かれても即答できませんが・・・(w。

[参考情報]
アース・ミュージック・ネットワーク

ファンコミュニケーション

[追記]こんなニュースもありましたねぇ。

TechCrunch Japanese アーカイブ » そして壁は崩れはじめた―マドンナ、レコード業界を捨てる