ソニーの出井氏が何か言ってた記事を読んで大企業の課題を考えている途中

元ネタ:ソニー出井氏、「次のCEOは日本人」

<抜粋>
ウェールズ出身のハワード・ストリンガー氏をソニーのトップに据えたのは正しい選択だったが、次のCEO(最高経営責任者)は日本人の可能性が高い。同社の出井伸之最高顧問は10月9日に語った。

おまえが言うな、おまえが!と読んだ瞬間に思った。あくまで読んだ瞬間だけ。

まぁブログ界を見渡すとアップルに好意的な人やiPod+iTunesに好意的な人が多いから勘違いしそうになる。もちろんこんなこと書いてる僕だってもともと潜在的にはアップルユーザーだったと思うし(会社でも好き好んで買ってもらってたし)、自宅でMacを買ってからはどっぷり戦略に乗せられてるのですごいバイアスが掛かった言葉には違いないが・・・。

でも今のところ圧倒的に市場に出回ってるのはソニー製品の方だろ。それは韓国製品内蔵の薄型テレビから機内持ち込み不可の爆弾バッテリーまで含めたらって話で。

ソニーはもともとトランジスタラジオで成長した時代から想像できない位に手広く関連事業を推し進めてしまったのに、ずーっと自分立ちは中小企業だと思い込んで事業を行っていたと思う。たぶん今の中長期計画ってそこに戻そうと言う意図だったと思うんだけど、現実に出てくる製品があんまり良いとは思えない。そりゃ企業の内部でどれだけコスト管理徹底しているかわからないが、先日のCEATECのように他社製品が一同に介する場所に行くと、薄型テレビひとつとっても、P社やV社、T社、H社より画質が劣ると思った。劣ると言う表現が違うとしたら、ソニーカラーでカラコレされたデモ映像自体がもう古くなったのかも知れない。そんな小技を使わなくても他社の製品は迫力のある映像を映し出してたと思う。
とはいえこういうのは個体差なのかも知れないし、あくまで僕の主観で書いてますのであしからず。個人的にはV社の110型の巨大テレビがすげーと思った。でかさじゃなく、鮮やかさで。

そんな感想はおいといて、アップルが追っかけてたのはソニーとかだったはずなんだけど、アップルのiPod+iTunesの一点集中突破戦略に目を奪われて気がついたらソニーが自分でこけてるって感じがしてる。アップルにとってはタナボタ的ラッキーだったとか、大手家電メーカーが全般的に消費者に対するインセンティブを出し渋っていただけかはわからないが。
ソニーはどちらかと言うと人の言う事を聞かずに己の道を突き進んでいたのだが、気がついたらソニーワールド内で黒船に乗った白い小箱が自分の市場を荒らしてやがるので、ちょっとからかってやろうと思ったら意外と手ごわい。今まで人の話を聞かなかったから世の中どうなってるかイマイチわかんないってのもあるけど、どの程度人の話を聞き流せばいいのかわかってないらしく、未だに自信喪失とか自己嫌悪とかで社内がしっちゃかめっちゃかになっているんじゃないだろうか?

いち消費者として製品とその広告だけをメッセージとして受け取ってる立場としては、最近の広告から伝わるメッセージが消費者ではなく、自社に対しての励ましと言うか「俺っちすげー、俺まだ戦えるぜ!」みたいななかば倒れる寸前のボクサーに対してセコンドがかける言葉みたいなむなしさを感じる。

すごく雑な言い方だけど、いかにして「大企業」から脱却するか?が今の企業の大きな課題なんだと思ってます。別にソニーだけじゃなく、所謂でっかい会社にお勤め(もしくは心は大企業勤め)の皆さん全部の課題って事です。どーすりゃいいんでしょうね(w。

なーんて事を最近ようやく読み始められた本をぱらぱら見ながら考えてました。






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城 繁幸
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組織が大きくなると安定方向に走るのはやっぱり人のサガなのか??なんて。こういう話はどうもコンサルタントにロジカルに説明されたって、僕自身も硬直した組織の渦中の人だからかピンと来ない事が多いのが困ったものだ。

ついでに中長期の経営戦略についての去年の記事

「エレキの復活」にはテレビの復活が不可欠だ――ソニー・中鉢社長
PS3立ち上げに「ソニーグループ全力を挙げる」

<CEATECのまとめ記事>
何か自分も同じようなところを見てたようでちょっと嬉しいっす。スーパーハイビジョンは綺麗でしたねぇ。蜂が気持ち悪いくらいリアルでした。
CEATECで見つけた4つの次世代トレンド(ITmedia)

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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