先日とあるセミナーに顔を出し、空間メディアプロデューサーの平野暁臣氏のお話を伺った。タイで日本のデザインの遺伝子を紹介するイベントをプロデュースした際のケーススタディーが中心だ。
あの手の仕事っていいなあと思う。そのイベントも日本の工業デザインに根付いているDNAを可視化するためにその特徴を整理し、出来るだけダイレクトに伝えた点が魅力だったようです。こういうイベントがきっかけでちゃんと日本人のセンスが伝わり、拡がるようなきっかけが生まれるならそれはそれでいいと思いました。
日本デザイン展の記事
が、平野氏自身はガイジンが日本に対して抱くイメージを変えさせたいと言う視点に立っておられるようです。つまるところ、日本にはゲイシャがごろごろいて、そこらじゅうでサムライがハラキリやってるようなイメージの事でしょう。2月くらいのニューズウィークでもそんなネタが載ってましたが、最近ガイジンが日本に来て、そういう妄想を打ち砕かれてしまうため、良き日本文化が崩れていると言う意見があるようです。
そもそもそんなの日本人が懐かしむ日本っぽさともズレているわけで、言ってしまえば鎖国を解いた後からどんどん消えていったわけです。どっちかと言うと日本人的に懐かしいのは最近だと「オールウェイズ 三丁目の夕日」とかでしょう。
バップ
2005/10/21
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僕自身はそういう文化に対する認識のズレと言うのが新しい驚きを生んでくれるので、非常に楽しいと思ってます。いや、違うんだと一生懸命訴えたところで、一番インパクトがある点しか人には伝わらないので、日本と言う国はサムライやゲイシャがうじゃうじゃいる場所って事でも仕方ないじゃないですか。それより、そういう日本人の感覚から見てもおかしい発想や着眼点を吸収し、改めて世界から見える日本を考え直し、新しい価値を考えてみるような作業も、価値があるんじゃないかと思います。
地場で生み出される文化は脈々と受け継がれていくものですから、その活動を客観視して面白がる視点やゆとりも生活には大切だなぁと思う今日この頃です。
そんな話を関西の使えない営業担当者の話を聞きながら考えてました。
じゃ。
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