合同同窓会

土曜日に大学卒業10年目の節目と言う事で全学部の合同同窓会と言うのがあったので行ってきた。卒業してもう10年である。まだ10年なのかも知れないが。

大学キャンパスにはゼミのOB会やら何だかんだで毎年足を運んでいるので、自分自身がそれ程驚くことはないが、卒業した頃から比べたら新しい建物が増えているので結構景色が違う。違って当たり前だが、学生時代に同じ芝生の上を今とは全く違うことを考えながら駆け回っていたのかと思うと、その当時の自分に今の自分は何と声を掛けてあげるだろうか?とふと考えたりした。

同窓会は思ったより人が集まっていたが、如何せん事前に誰が来るのかほとんどわからなかったし、僕自身もメールで取れる範囲位にしか連絡が取れなかったので、つまらない会にならないか、ちょっとだけ不安だった。
たまたま別の学部の幹事に知り合いの名前を発見したので、到着してから彼女を探し話を聞いてみた。当時から政治学研究会と言う普通見向きもされないサークルを率いていた人だけあってか、今はとある大学で政治学の助教授をしているそうだ。身近で学者を志した人が少ないので、現在に至るまでの苦労話を聞くと、サラリーマンより大変な思いをして今の立場を勝ち得ているのだと思い、本当に感心した。今回のイベントは大学のOB会が主催だったのだが、ある意味プロモーション的な位置づけらしい。その割にはネットの利用もなされておらず、準備時間もほとんど無かったようで、そういう準備不足な状況を聞くと呼ばれた側としてはちょっと不満である。

会えてびっくりしたのは1年だけ所属したアイスホッケー部の同級生達に会えた事だ。結婚してたり、転勤で遠くに行っていたり、何度か転職してたりとみんなそれぞれの道を歩いていると同時に、何となく10年以上時間が経ってもそれぞれの人の持ち味って変わらないものだなって思った。

結局のところ10年経っても知らない人は知らない人のままで、かわいい子は10年経ってもかわいいまま、仲の悪いやつは10年経っても仲が悪いままだって事なんだよね。別にネットワーキングがしたくて来てるって人だけじゃないんだろうし。ただ、会社の同期って意外と久しぶりに会ってもお互いの環境の話に終始してしまう事があるけど、学生時代の友達は逆にその人自身の考え方や個性がどう成長しているか?が中心になる気がする。理屈で考えればそれ以外に共通の話題が作れないからだと思うが、それぞれ違う行き先を目指している人たちが同じロケーションに箱詰めされている状況も悪くはないと思った。

またそのうち次回の同窓会があるらしいので、一応気になったことをメモっておこう。
たとえば、何となく見かけた事あるなって気がする人もいたんだけど、名札を見ても書いてあるのは名前と卒業学部だけだった。せめて名刺とか貼り付けておいてもらえるとか、事前に近況位取りまとめたペーパーがあると、話しかける話題ってのも増えると思うんだけど、これじゃせいぜい料理や酒を取るときや、トイレですれ違う時に話題を作る位になっちゃう。まぁ最終的にはこの課題自身がきっかけで話す事になるんだけど、大して長くは続かないし。

さて、冒頭の10年前の自分に、今の自分が何と声掛けてやるか?だけど、たぶんその思いのまま突っ走れと言うと思う。だって、その当時も今もやりたい事が変わってないんだなって思ってるから。
誰にとっても人生は紆余曲折の連続だと思うし、僕にも過去の自分の選択の是非を棚卸ししたくなる時だってある。でも棚卸ししたからって、新しい答えが出てくるわけでもないし、選択しなかった未来にも今と同じように違う現実が待っているだけの話だ。自分自身が乗り越えなければいけなかった課題もたぶん違う形で出てきていたに違いない。
確かにこの10年、自分で考えたような最短距離で走ってきたとは思ってないが、最近それ程遠回りしてたわけでも無かったんだと気付かされる事が多い。なので、実はこれ位のスピードが自分にとって都合の良いスピードだったのだと思う事にした。

同窓会の後で近場の店で名古屋から来た同級生と飲み直して、これはこれでまた楽しかった。結構飲んだけど(w。

そんなわけで色々考える良い機会になった1日だった。

追記:この手の卒業生の上下左右のつながりなんて他の大学様であれば普通にやるのに、我が母校はあまりお盛んじゃないのがちょっと悔しいのです。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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コメント

  1. より:

    ちょっといつもとはちがう雰囲気だね
    センチというかなんというか
    自分を見つめなおすこと自体、人間の成長なのだと
    どっかの人がいってたような・・・(あっ 先生かな)

    10年で変わるとしたら
    目標ある人間だろうね
    目標がない人間はいつまでたっても変わらないよ

    私だσ(-_-)ワタシ

  2. Webmaster より:

    そっか。別にそんなにおセンチなモードじゃなかったんだけどなぁ。
    大学のキャンパスなんて色々思い出あるわけで、見れば当時を思い出すこともあるじゃんって感じっす。

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