iPodを取り巻く法制度の話(小言編)

元ネタ1:iPod危うし?–クリエイティブ、MP3プレイヤーのUIで特許取得(Cnet Japan)

元ネタ2:iPod課金は賛否両論、補償金制度の廃止にも言及~文化審議会の小委員会(Internet Watch)

元ネタ3:どうなる「私的録音補償金制度」~「新しい制度に見直しを」JEITAの主張

危うしなの?

Zen特許の件ですが、正直クリエイティブじゃなくても創造出来た技術なわけで、申請が通ったからと言っても、大した使用料は吹っかけられないんじゃない?と思ったりします。いや、仮に高い特許使用料を請求し、その結果としてiPodが値上げになるため、iPodユーザーが意向先を探したとしても、そのユーザーが必ずしもZenプレイヤーに移行するとは言えないので、同社の思惑通りにはならん気がする。だってソニーが黙ってないと思うが?勝手にiPodユーザーが減ってくれるようなおいしい話は!

結局のところ、この特許を取得したからって今のクリエイティブ社のポジションじゃ大した利益は産む事は出来ないのではないかと思われ。

っつーか僕の少ない記憶では、同社はMP3プレイヤー創成期から低価格&Rioの後追い端末しか出してこなかったような印象なのですが、いつ頃から社名通りにクリエイティブな商品開発を行うようになったのでしょうか?

と言うわけでこの件についてはぜひともiPodユーザー(含ポテンシャルユーザー)の利便性を損なわないような対応をお願いしたい。

次にiPod課金の話ですが、古くて新しい仕組みだなぁと思いました。
確かに記事にあるようにDRMの課金に混ぜ込めば端末に課金する必要は無いわけですから、その意味じゃもう古い仕組みでしょう。

でも世の中にはDRMの範疇外であるP2Pのネットワークもあり、日に日に大きくなってるわけですから、そういう輩からも金を吸い上げる仕組みとしてはまだ機能しそうな気がします。

でもまぁそうなったらそうなったで、HDDだけ持ち出して、自作HDDプレイヤーなんてのが流行るかも知れない。だってそれぞれ単体じゃ機能しないから、課金の対象にもならないだろうし(w。
そういう意味ではやはり枯れた制度だと思うので、国も税収をあげたいのであれば、別の分野に視点を向けてもらえると嬉しい気がする。

どちらの話題もなけなしの金を払う市場の消費者の利便性を損なわない結論になってもらいたいところです。だってせっかく市場が出来かかってるんだし、勢いが出てきたのに、今、水を掛けたら、5年以上かけて育ててきた市場が萎んじゃう可能性の方がまだ大きい。是非とも適切な税収、企業収支だけではなく、最適な市場形成の視点も考慮していただきたいです。それこそが継続的な成長の持続だと思うし。

まぁその辺が落としどころなのねぇと言うのがネタ3かと。

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

良かったらフォローしてくださいませ。
iPod
役に立ったらシェアしてね
良かったらフォローしてくださいませ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました