富士屋ホテル(箱根)行ってきました

先週末、箱根に行ってきました。

泊まったのは富士屋ホテル。いつも箱根に行く時は気になっていたホテルなので泊まれて良かった。
しかも部屋は売りのひとつである花御殿(flower palace)。正直期待していなかったのだが、部屋がジュニアスイートだと聞いていやがおうにも気分が盛り上がった。

今回は鈴蘭と言う部屋だった。聞くと隣の部屋にジョンレノン一家が滞在したらしい。国道1号線を見下ろす部屋と言う点では同じ景色が見られるわけなので、なかなか感慨深かった。クラシックホテルらしく、内装も木造で古いのだが掃除が行き届いた気持ちの良い空間だった。見るからに日本びいきな外国人ウケするだろうなぁと言う内装。部屋のじゅうたんも鈴蘭。巨大な鍵も鈴蘭。そして気が付いた時にはびっくりしたのだが、バスローブにも部屋番号と鈴蘭の刺繍。こういう細かいこだわりは発見する楽しみがあって良いと思う。

チェックイン時に教えてもらったホテルの館内ツアーに参加し、この富士屋ホテルの歴史の長さとこだわりを垣間見ることが出来た。当初から外国人客向けに開始していたらしく、その点は禿げしく同意した。その他、そもそも箱根の発展には福沢諭吉が関与しており、しかも、自らが箱根のファンであるがために鉄道を引くよう活動していた点、2代目社長が国際ひげクラブ(International moustache club)と言う団体を結成していた等、知らなきゃ知らないでちっとも困らない知識が豊富に蓄えられた。宿泊するなら是非参加した方が良いツアーだと思う。
ちなみにこのツアーは誰でも参加できるらしく、地下の資料館も宿泊客以外にも開放されているそうです。カレーを食べるついでに良いかも知れないね。キッチンも拝見できますし。

で、夕飯までに時間があったので風呂に入った。昼飯が遅かったのがいけないのだが(芦ノ湖畔のパピプペポと言うリゾート地の喫茶店でピザを食べた)。
このホテルの特徴でもある(らしい)全室掛け流しの温泉が部屋のバスタブで楽しめると言う贅沢は嬉しいのだが、注意事項として源泉からお湯があがってくるまでなかなかお湯が出ないと言う欠点もある。最初は15分くらいかかった。その代わり、部屋のバスタブで入る温泉は至福の時だった。

行くまで知らなかったのだが、このホテルには共同の浴場もあった。正直、温泉宿なんだから浴槽の大きい風呂に入りたいと言う要求に無理やり応えたような小さな風呂だが、僕は結構気に入った。たまたま空いた時間だったと言う事もあるのでしょうが、ほぼ独占状態で入ってました。1点気になった事と言えば、風呂にあった大理石の赤ちゃんがリアルで怖かったくらいでしょうか。

夕飯は中の食堂(ザ フジヤと言うそうです)でいただきました。先週は僕が風邪でしたが今度は嫁が風邪で、食後は猛烈ダッシュで部屋に戻る始末。結局バーにも行けなかった事が悔やまれます。料理は真っ当なフレンチでとてもおいしかったです。

翌朝はのんびり風呂に入っていたら朝食の時間が終わってしまい、テラスで食事しました。
この時のウェイトレスの方が昨晩の夕食の時と同じ方だったので、嫁の様態を尋ねられました。ついでにチェックアウトの際も。まぁ少ない人数の客を相手にしているから、従業員の目が行きとどいていると言う事に尽きるのだが、期待していない状態でこのような気遣いを受けると嬉しかったりします。

今回は大した先入観を持たずに泊まったのだが、それがかえって良かったのかも知れない。従業員の一人一人がこのホテルが好きで働いている事が伝わってきたし、心地よいサービスとはどういう距離感なのかを改めて考えさせてくれた。旅館の心地よさと言うのとも違うのだが、少なくとも欧米系ホテルチェーンとはまったく違うベクトルでホスピタリティを追求しているホテルだと思った。是非、また泊まりたいホテル。

富士屋ホテル

プロフィール
書いた人
野崎 秀吾

Content Syncretist(コンテンツシンクレティスト)
✨ コーヒーとクラフトビールの愛好家で、在宅勤務を楽しむジェネレーションアルファ世代の父。Bromptonでのサイクリングをこよなく愛する。

最近のプロジェクト:
AIを活用して、架空のファッション雑誌風写真集を出版。デジタルアートの新境地を探求。
1999年から続く私のウェブサイトは、私の長年のライフワークであり、成長と学びの旅の記録です。未熟なコンテンツもありますが、それもすべてが私の経験の一部。SNSで私を見かけたら、ぜひお声掛けください。AIとクリエイティビティ、音楽制作の裏側、あるいは日常のことなど、皆さんとの交流を楽しみにしています。

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